台風が次々と向かってきていますね。
十分に備えてください。
トレーナーという立場の自分であり、また一人の飼い主としての立場でもある自分。
そしてもう一つはイヌが怖い立場という自分。
イヌと共に生きるとは何を目指すべきなのか?
色んな目指すものはあると思う。
やはり相手にとっても、自分にとっても心地よく暮らせるためには相互理解のツールとして、しつけトレーニングは必須だと思います。
そして、イヌの苦手な方達が安心して共にイヌと飼い主さんと生きるためには、安全管理のためにしつけトレーニングは必須だと思います。
トレーナーとしてやはりそれぞれが理解しあい、自分と異なる相手を通じて、自分たちが見失っている共同生活における思いやりという苦労を体験し、成長を共に育みあうという親としての成長として、しつけトレーニングは必須だと私は思います。
決して間違えてはならないのは、イヌも子どもも自分の欲を満たすために存在するのではないということ。
甘える(可愛がる)・・は、不安をイヌや子どもに伝え、非言語でのコミュニケーションの中でイヌも子どもも親を守ろうというする行動をとります。
それが子どもなら理解されやすいですが、イヌが同じことをすると、他の対象(人、イヌ、音)などから守るという行動から吠える、咬みつくなどの行動をとらせます。
私達とイヌは非言語コミュニケーションというものを通じて、多くの相互理解しあいながらも、人間は言語コミュニケーションに視点をとらわれてついつい、イヌに問題となるような(人間にとって)行動をとらせるような行動や気持ちを発信してしまっていることがあります。
そこで、可愛がる、必要以上に撫で続け見つめてという甘えの非言語コミュニケーションから相手に不安を伝えておきながら、吠えると相手を罰する。
イヌを批難したり、イヌを叱り改善しようとする。
これが私達が無意識に行ってしまい、人間としての問題行動を強化(増やす教育)をしてしまっていることに気が付き、犬ではなく、自分自身の誤解を得るような行動を見直さないといけません。
そうとは知らず無邪気に守ろうと働くイヌ達が叱られたり、悪者扱いをされているとイヌが苦手などを越えて本当にかわいそうでついつい腹ただしく感じてしまいます。
私達が目指すものとして、自分だけの悦楽だけでなく、やはり相手を知る、認める、そして相手がどのように自分をとらえているか?を知ることが目指すことではないでしょうか?
これは、他者を思いやるということに繋がり、結局は自分自身を思いやることに繋がるのです。
最近は撫でたい、可愛がりたい、寂しさを埋めたいと私達はイヌに甘えがちですが、結局はそれが他者を苦しめ、自分もより辛い想いをするのです。
そうならないためにも、今一度相手をいうことを聞かせるしつけトレーニングではなく、どのように人とイヌが非言語コミュニケーションを通じて、三位一体できる思いやりを実現できるか?
を実行していくことが必要だと思います。
今だけのかわいそうは、すぐに過去になります。
でも常に未来を見据えてかわいそうにならないようにするのが、私達人間がすべきことだと思います。
我儘な人間に心病むイヌが多くなり、そしてそのイヌが精神的に病んでるとか、問題とか言われているところを客観的に見ながら、私はそうさせた自分たちを見直すべきだと感じます。
家庭犬(ペットドッグ)の専門トレーナーは、こうしたことを大切にするために皆さんに行動原理などを指導や講習をしたりしながら、しつけの実技トレーニング指導を行っています。
互いが不幸にならないために、是非家庭犬のオーナーズスクールで皆さんがイヌを通じて非言語コミュニケーションの素晴らしさを感じて頂けたらと思っております。
コミュニケーションは言語コミュニケーションだけではありません。
とくに感性豊かな日本人だからこそ、この非言語コミュニケーションをイヌと共に楽しみ、また周囲の人たちと共に心地よく暮らせる、イヌが社会で堂々と暮らせる教育を受けられる社会になることを願い、私は努めたいと思います。
