しんです。
「パーフェクトデイズ」という映画を観ました。
なんというか日常系の映画ですね。主人公はおそらくトイレです。
東京のイケてるトイレが多数出てきます。
というのは冗談で、主人公は東京の街といっても過言じゃないです。
東京って、再開発で高層ビルが立ち並ぶ一方で、路地裏や昭和の香りが残る長屋、緑の多い神社なんかがまだ生きてるんですよね。それを隠すんじゃなくてあえて見せているところが魅力で、東京に住んでいる人たちはそういう東京らしさが好きなんだと思う。撮ってる人は外国人みたいだけど、来日回数を数えられないくらいの日本好きらしいです。そしてノスタルジックな側面を持つ東京の街の魅力を理解してくれていて、映画にしてくれるなんて嬉しいですね。
作中に流れる曲もこの映画にマッチしていて主人公(トイレじゃないですよ)の内面や東京の街の空気感を表現していた。特にルー・リードの「Perfect Day」なんて、もうタイトルからしてこの映画の核心を言ってるし、音も歌詞も全編に流れるメッセージとシンクロしてましたね。カセットテープで同じ曲を繰り返す聴く描写は、繰り返す日常にリズムと意味を与えていて、音楽が生きることに繋がっているように感じた。
ということで、トイレ好きにも、東京の街が好きな人にもおすすめの映画です。
パーフェクトトイレ!