土塔の紹介 行基の造った塔 | みどりの木のブログ

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今日は大阪府堺市にある土塔の紹介です。
2月3日久米田寺の後で、この土塔に来ました。
日本では大変珍しい形の仏塔なのです。
奈良市高畑にある「頭塔」と堺市・大野寺「土塔」
の二つが知られています。日本ではこの形式の
仏塔が広まらずに、木造の5重・3重・2重の塔が
広まりました。土塔のような形式は古代の方墳に
もあるので、古臭い墓とみられたために有難みに
欠けたのかも知れません。
でも、この形式はエジプトのピラミッドにもある形
なので、お祈りの原点の形式と言えます。
 
再建された土塔です。手前は水仙とハボタンです。
 
堺市西区家原出身の奈良時代の僧行基が、60歳の時に建立
したとされる、四十九院のひとつ大野寺の仏塔です。平安時代
の「行基年譜」には神亀4年(727年)の起工とあり、鎌倉時代
の「行基菩薩行状絵伝」にも、大野寺本堂と門並びに「十三重
土塔」と記された塔が描かれています。五重塔のような形では
無く、インドネシアのボドブドゥールのような形の仏塔です。
 

大野寺の本堂と門、右下に土塔があります。
 
右下の土塔を拡大すると
 
一番頂上には五重塔にあるような相輪部分があるようです。
 
発掘調査によって土を盛り上げた一辺53.1m、高さ8.6m
以上の十三重の塔で、各層には瓦が葺かれていたことが分
かりました。また、「行基年譜」と同じ「神亀四年」と記された
軒丸瓦も出土しています。現在の姿は全体を盛土で保護し、
十二層まで復元したものです。相輪部分も加えると高さは
10mを超えたと考えられます。
 

出土した「神亀四年」と記された瓦のレプリカです。
 
発掘調査時の写真です。
 
出土した瓦に、1300年前の庶民の人名が書かれています。
1300年前の庶民の名前がこんなに残っている例は日本では
ここ以外出てきません。国宝になってもいいものですね。
 
造り方の説明板です。
 
 
全面に約6万枚もの瓦が葺かれ、各層の垂直面にも瓦を立てて
風雨による盛土の崩壊を防いでいたようです。文字を記した瓦が
1300点出土しました。大半は人名で行基と共に土塔を建立した
知識と呼ばれる人々の名と考えられ、男女を問わず僧尼や氏族
の名前も見られます。1300年前の人名が残っていたのは驚く
べきことです。
今の時代は家制度自体が崩壊してきたので、墓地さえ継承され
ない事も増えています。墓が無いという人は有名な神社や寺に、
自分の姓名と住所を書いた石の玉垣・鳥居などを、自身の墓代
わりに寄進するのもいいですね。私自身は熊野速玉神社に玉垣
を寄進したことが一度あります。最近では信貴山に行った時に、
ステンレスの鳥居が寄進されていたのを見ました。そのような物
が残れば、墓ない人生ではなく、神仏の加護も得られるでしょう。
土塔から北西約160mには土塔に使われた瓦の窯跡が2基見
つかっています。約460m北方には行基が天平13年(741年)
以前に造った、薦江池(こもえいけ)ではないかと考えられる菰池
(こもいけ)というため池もあります。
 
昭和10年代の、今から80年前の土塔です。瓦がバラバラになり
果樹園のようになっています。
 
行基が造ったという、菰池が地図の左上にあります。
 
昭和40年代の、今から約50年前の土塔です。ピラミッドのようになっています。
史跡として囲われて保存されています。
 
現在の土塔の航空写真です。(グーグルより引用)
土塔公園として整備されています。
 
再現された大野寺の門です。
 
土塔の復元模型です。頂上には祠があり、相輪があります。
背景に大野寺が見えます。
 
 
上図で現在位置とある所は下の写真です。
 
断面転写とある所は下の写真です。
土塔の断面です。
 
 
土塔の東面です。瓦は西と南面だけ再現されました。中には入れませんでした。
塔の頂上13重目は再現されていません。
 
南側から見た土塔です。こちらの面は瓦葺の復元もされました。
この頂上には相輪を持つ祠がありました。
 
遺構の再現部分です。
 
土塔公園園内の風景は
整備された土塔公園です。右はため池です。
 
整備された土塔公園です。
 
 
 
土塔公園内の風景写真でした。
 
今日はここまでです。明日は大野寺と行基の紹介です。
 

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