スタッフAの腰痛を学ぶコラム vol.3 | アイドラッグストアー公式ブログ

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腰痛が発症してから、腰が凝り固まる事が増えました。
日々、あの痛みが出ないようにゆっくり動く毎日・・・。

腰痛に悩むスタッフAがコラムvol.2 に引き続き、薬剤師さんに「ロキソニンSテープ」について相談しました!

スタッフA:
率直に質問ですが、ロキソニンSテープに含まれる成分はどうやって痛みに届くんですか?

薬剤師Iさん:
汗腺や毛穴だけでなく、皮膚の細胞には細かい隙間があります。
鎮痛成分が痛みのある部分に浸透するには、汗腺や毛穴だけでなく皮膚細胞内や皮膚細胞の間を通る経路があります。浸透する分子の大きさは、500以下のものが患部へ浸透しやすいと考えられています。
ロキソニンSテープの有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物は分子量が304.31なので、痛みのもとへ浸透します。
有効成分ロキソプロフェンが炎症部位に作用して、痛みを感じる原因となる物質のプロスタグランジンが作られるのを防いで、痛みを緩和します。


スタッフA:
有効成分が細かいから隙間を通って痛みに届くんですね!
たくさん貼るとより効きそうだというイメージを持ってしまうのですが、1日に貼る枚数に制限があるのはなぜですか?

薬剤師Iさん:

鎮痛剤入りの湿布を貼ると身体の中に、医薬成分が入っている状態です。複数貼ると体に入る有効成分量が多くなることで、副作用のリスクが高くなります。

用法用量は、薬の血中濃度を一定に保ち、有用性を最大限に高め、副作用のリスクを最小限にするよう配慮されています。
服用する医薬品と注意点は変わらず、用法用量は守ってお使いください。


スタッフA:
なるほど。湿布を貼って、さらに痛み止めを飲む行為も危険という事ですね。

薬剤師Iさん:
その通りです。内服薬でも外用薬でも同じように血中にいたるので一緒に使うと薬の血中濃度が上がりすぎる原因となり、副作用リスクが高くなってしまいます。

スタッフA:
最後に、腰痛には内服薬と外用薬どちらがおススメでしょうか?

薬剤師Iさん:
外用薬は内服薬に比べ作用が局所的なので、胃腸が弱い方などは湿布などの外用薬のほうが体への負担が少ないと思います。

ただ、鎮痛剤を使用中は痛みが鎮まるため治ったように感じると思いますが、根本的な原因の解決にはならないので、痛みが続くようであれば、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

スタッフA:
鎮痛剤は一時的な症状に使うもので、続けて使うものではないという事ですね。とても勉強になりました。今回もありがとうございました。

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●次回のコラム

冷湿布と温湿布の違い、使い分けについて薬剤師さんへ相談した内容をお届けします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。