癒しを求めてぶらぶらと -381ページ目

人任せと風任せ

2日間お休みをいただきました。

その間このブログを見に来てくださった皆様、申し訳ありませんでした。

今日からまた頑張ります。

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僕が卒業旅行に選んだのは、スペインのバルセロナに入り、
海沿いを移動してフランスのコートダジュールの街を訪れ、
ミラノからイタリアを南下し、ローマから帰ってくるというルートでした。

お金をかけたくないので当然個人旅行で、ユースホステルを泊まり歩き、
ユースがない街では駅のツーリストインフォメーションで
「チーペストホテル、チーペストホテル」と言いながら安宿を探しました。

スペイン語、フランス語、イタリア語はどれもまったく分からなかったし、
電車やバスの乗り方も含めて旅行の方法も分かりませんでした。




荷物を預ける方法も分からずに、サグラダ・ファミリアでは
3週間分の荷物が入ったリュックを背負ったまま、この塔の上までのぼりました。しょぼん





イタリアのアッシジでは、この写真を取った場所から
サン・フランチェスコ教会や山頂にある砦まで歩きました。

同じく荷物を背負いながら。しょぼん




苦労しただけあって、サン・フランチェスコ教会までたどり着いた時には爽快でした。
教会の外観は本当にきれいだったし、教会からの眺めも最高でした。

さすがに疲れて教会の前で休んでいる僕の横に、観光バスが到着しました。

日本人のツアー客でした。

教会内部の静けさと荘厳さのなかで、ツアー客からざわざわと聞こえてくる
しゃべり声や笑い声がすごく異様でしたし、その後教会前の広場でわいわい
騒ぎながら全員が教会から出てくるのを待っていた彼らは、
またバスに乗って去っていきました。




観光地の前までバスで乗り付け、騒ぎながらパシャパシャと写真を撮り、
すぐにまたバスに乗って帰っていく。
残念ながらこれって海外でよく言われる日本人旅行者のイメージです。

実際大都市でも、有名な観光地では日本人をいっぱい見かけますが、
ちょっと観光地をはずれると、ほとんど見かけません。

僕の経験上、有名な観光地でも「大したことないな~」と思うものもあるし、
ガイドブックにはちょこっとしか載ってない場所でも、実際行ってみたら
衝撃を受けた場所もいっぱいあります。

そして、行く場所もそこへの行き方も人任せで、バスの中でおしゃべりしていれば
目的地まで連れて行ってくれるツアーと違い、自分で調べ、宿や航空券を手配し
風任せで1日の予定を決め、途中の風景を見ながら
目的地までたどり着く個人旅行は、後々まで記憶に残ります。





パリのホテルで朝食を取っているときに、前日にモン・サン・ミシェルで見かけたツアー客の男性と
前日は別行動をとっていたと思われる娘さんと偶然隣り合わせになりました。

隣だったので、大阪の方と思われるその親子の会話が聞こえてきました。

娘「昨日のモン・サン・ミッシェルはどうやった?」

父「ぜ~んぜん大したことなかったわ。大阪城みたいなもんやったで」


・・・・・・・・。


もったいないな~と僕は思います。

旅の食事

突然ですが、僕の好きな食べ物は、麺類全般、ハンバーグ、カレーなどです。

周囲の人からは、「お子ちゃま系」と言われています。


僕は男3兄弟の末っ子という、食に関してはかなり厳しい競争社会の中で
育ってきたので、料理はいつもすばやく残さずにペロッとたいらげます。

周囲の人からは「わんぱく系」と言われています。


よく、「今日で3日連続カレーだよ」と嫌がっている人がいますが、僕はぜんぜんOK。
大好きなパスタが、1週間続いても大丈夫なのです。

まったく、親は僕をずいぶんと安上がりに育てたもんです(笑)。



僕は、イタリアに行くときは3~4日ごとに街を移動し、当然ホテルも変わります。
どこのホテルでもバイキング形式の朝食が付くのですが、これがいつも楽しみ。
同じぐらいの宿泊代で同じ格付けでも、ホテルによって質がまったく違うのです。

いろんな種類のパンや、豊富なおかずやドリンクなど、すごく充実しているところもあれば、
パンとバターとコーヒーしか置いてないところもあります。

新しいホテルに泊まって朝食が充実していると、少し得した気分になります(笑)。



昼や夜は、リストランテ(レストラン)で食事をすることはあまりありません。
価格が高いとか、メニューが読めないし頼み方が分からないという理由もありますが、
リストランテに行かない一番の理由は、僕はバールが好きだから。

喫茶店とバーと惣菜店を合わせたようなバールは、本当に便利。
地方によって売っている惣菜も違うので、見るだけでも楽しいのです。
パニーニ(イタリアのサンドイッチ)や、ピザ、パスタやラザニアなどなど。
店によって当たりはずれがあるけど、充分おいしい。


それと、スーパーマーケットが本当に安いので、3~4日滞在する初日に
ワインやビール、ミネラルウォーターなどをボトルで買っておいて、
それをその街に滞在している間に使い切ります。


雰囲気のいいホテルの部屋で、バールで買ったパスタやパニーニと
スーパーで買ってきたワインの夕食。

バールで多少多めに買っておいて、食べ切れなかったものを、
次の日弁当としてリュックに入れて観光に出かけます。


あっ、ここまでご紹介してきましたが、あくまでもこれは安上がりの男の方法なので、
あまり皆さんにおすすめはできませんが。。。





リストランテ ①



リストランテ ②



バールで買ったパニーニとお酒

カンパネリズモ ②

「カンパネリズモ」  

自分の街の教会の鐘楼(カンパニーレ)が1番美しいと思い込む事から転じて、

鐘楼の鐘の音が聞こえる範囲を「我が街」とし、それが世界一だと自負する

イタリア独特の「郷土愛」の文化。



日本ではサッカーのJリーグの試合よりも今日のような日本代表の試合のほうが

注目度が高いですが、スペインやイタリアではリーグ戦の試合は満員になるけど、

代表の試合はあまり注目されません。


こんなところにも「国」<「おらが街」という文化が現れています。




昨日も書きましたが、僕が今まであちこち旅してきて、イタリアほど

都市によって風景や文化の違いを感じる国はありません。


イタリアが多くの旅行者に愛される理由は僕はここにあると思っています。




ということで、昨日に引続き、街を俯瞰した写真をご紹介します。





         ルッカ




 

      サン・ジミニャーノ






       オルビエート





 

         ローマ





 

         ナポリ




       おまけ パリ①





        おまけ パリ②


こうやってみると、フランス(パリ)イタリアの都市の違いがよく分かりますね。


色使いも違うし、パリのほうがきちんと都市計画されてます。