旅のことば
ここまでご覧になった方は、思うでしょう。
「こいつイタリア語しゃべれるの?」
お答えしましょう。
「僕のイタリア語の知識は、ほぼゼロです。」
よく、「ヨーロピアンラテンの国々は英語が通じないからな~」と言っている方がいますが、
そんなことは僕には関係ありません。
なぜなら僕は、英語の知識もほぼゼロなので。
言葉ができなくて困ることは山ほどあります。
言葉ができない僕は、体の大きい赤ん坊です。
でもハプニングが起きたときは死活問題なので、一生懸命情報を集め対応します。
何とかなっちゃうんです。
そして苦労しているから、僕は旅先の事をよく覚えています。
いい思い出として。
僕は旅行に行くと、いつもその土地に住んでいる人々の事を想います。
普段日本で生活している僕とはまったく関係ないこの場所で
一生を送っている人々がいて、何かの縁でこうして僕の人生と交わっている。
そのことを考えるだけで、僕の心は震えるのです。
左側の建物が、サンマルコ広場にあるドゥッカーレ宮殿の裏側です。
ドゥッカーレ宮殿は、それはそれは豪華な宮殿ですが、中世の時代に裁判所として
使われていた過去があります。
そして、当時右側の建物に牢獄がありました。
裁判所で判決を受けた受刑者が、牢獄に行く前の最後に見れる外界が
この2つの小窓からの風景だったので、この橋の名前を「嘆きの橋」といいます。
ヴェネチアで一番華やかなサンマルコ広場の裏側で、夢破れていった人々。。。
言葉をしゃべることはできないけど、旅は心で感じるもの、僕はそう思います。
ただ、こんな僕なので、このブログに書いていることが正しい情報なのか
まったく責任は持てませんが(笑)。