父が「血尿が出た!」と電話してきた「あの日」から、もうじき3年が経とうとしている。
「手術をしなかったら、2年と生きられませんよ!!」と、主治医に脅されるように言われ、それでも私は父の「生活の質」と「膀胱」を守るべく、医学の常識と世間の常識に逆らって奔走した。結果、父の膀胱は守られたが、主治医からは「逆らう患者は診療拒否」というお土産を頂いた。
発見当時、膀胱内の5分の3を占めていた癌は、今もほぼ同じ大きさで父の膀胱に鎮座おわしましている。転移という悪さはしないが、出血と言う悪さで時々父を悩ませていたが、昨年の夏に放射線治療を8クール行って以来、「目に見える出血」と「貧血」はなくなった。
父はと言うと、癌発見当時と変わらず、2~3日に1度のペースでカラオケ居酒屋に通い、午前様で帰ってくるという不良老人ぶりは健在だ。あと3ヶ月で84歳になる、さすがに飲みすぎるとむくみが出るようになり、正月から体重が7kgも増えて慌てたらしい。泌尿器と心臓の薬の調整をして体重は減りつつあるという。
放射線治療をしてくれた主治医は、「死ぬとしたら、癌よりも心臓のほうが可能性が高い」と言った そうで、父は膀胱内の癌には気分が悪いものの、直接の死因とならないであろう旨を示唆され、ひとまずは「あまりくよくよしない」ことに決めたようだ。