1975年12月から始まり、さまざまな紆余曲折を経て世界最大の同人誌即売会として104回目を数えたコミックマーケットは、8月11日・12日を会期としてそれぞれ国内外より13万人・延べ26万人の来場を得て大盛況のうちに閉会しました。
名前の通り、まんがファンによる場として創設された経緯があるものの、現在はジャンルを問わずあらゆる表現活動に対するハレの日と位置づけられています。
この場を支えるのは、スタッフ参加者・一般参加者・企業参加者はもちろん、2.4万を越えるサークル参加者の存在が欠かせません。今回ご縁を得てサークル「地下アイドルを推す会」として参加することとなりましたので、その記録を。

持ち物
必須アイテムは、サークルチケットと頒布誌。以上となります。サークルチケットは予め郵送されてきますが、再発行は期待薄ですから必ず。サークル番号の記載はありますが無記名式で二枚つづりとなっており、お手伝いに来てもらうこともできます。頒布誌が必須であることは自明ではありますが、その形態は様々です。市中の写真集や辞典のようになっているものもあれば、CDやDVDなどの円盤となっているもの、手折してホチキス留めしたものも。例え一枚の紙であっても折ったら本、との格言があるくらいです。
今回は記録かつ記念として作成しましたので、無線中綴じのフルカラー仕様で発注しましたが、極めて例外的な取扱と認識しているところです。
あったら便利なものを思いつくままに挙げると
・おつり:現地にATMはありますが、相当の混雑を覚悟する必要がありますので、予め用意することが望ましい
・バッテリーおよびブースターケーブル:主に携帯の充電が切れるとたいていの人は困るはずです。なお会場内にレンタルのモバブもあります
・値札:一人ひとりに声を掛けるのは現実的ではありませんので、通りがかりの人が見て分かるのが望ましいと考えます
・サークル番号の分かる札:値札と兼用で、ここがどの区画になるかが分かると皆ハッピーです
・クロス:自サークルを識別する意味で、例え単色でもテーブルクロスを用意しておくと便利です。サークルのロゴや名称などを織り込んでおくと、見た目にも綺麗になります
・バナー:背後に等身大のバナーを飾っておくと、視認性がとても高まります
・夏の場合は熱中症対策、冬の場合は防寒対策のグッズ:サークルに徹するなら外周で待たされることはまずなく、大半の時間を館内で過ごすこととなるので比較的安全ですが、これまた現地調達は非現実的ですので備えるに越したことはありません
・軍資金:近隣を含めた他サークルへ買出しに行くのなら欠かせません。キャッシュレスに対応しているところも近年増えていますが、現金の持ち合わせがあると何かと便利ですしお釣の融通にもなります
・非常食:ケータリングカーが来ていたり館内のレストランを利用することも勿論できますが、急変に対応できるよう多少の備えがあると安心です。飲み物に関しては、自販機のほかメーカーさんのブースで直接購入もできますので、好き嫌いがない限り優先度を低めに見積もっています
・カバン:キャリーケースやスーツケースがあると便利です。持ってきたものとほぼ同重量むしろ更に重くなって帰ることを想定すると安全です。
・筆記用具:後述の見本誌提出の際に、ラベルに所定の記載事項を埋める必要があります。事前に記載しておくことも勿論可能です

一日の流れ
サークルチケットおよび頒布誌の仕込が事前に完了している前提での一日の流れは
0800-0930 サークル受付時間:ゲートはこの時間帯のみ通行可能で、当然ながらサークルチケットの現物を提示する必要があります。一分でも遅れると一般参加者と同じ時間にしか入場できなくなりますので、合流を要する場合は特に留意を要します
0800-1000 見本誌提出:頒布誌はすべて見本誌として事前に提出することが義務付けられています。
0800-1030 設営:1つの長机が2サークルに割り当てられます。クロスを掛けたり頒布誌を並べたり、設営完了をツイートしたりとやることは沢山あります
1030 開会アナウンス。一般参加者が入館できる時刻となります。文字通りの大群集が徒党を組んで入ってくる様子は壮観です
1030-1200 午前の部およびアーリー入場者が館内に居られます
1200-1600 午後の部入場者もお越しになります。急ぐ必要がない場合は、午後の部で入ることを選択する参加者が近年増えており、チケットの価格が傾斜されているもインセンティブの一環となっています
1600 閉会アナウンス。開会・閉会ともに拍手で迎えることが慣行となっています
1600-1700 撤収完了。設営完了以降は適宜のタイミングで撤収できますが、遅くとも1700には後片付けを完了して退館している必要があります


ブースの構成
サークル参加者に割り当てられる什器は長机半分とパイプ椅子1脚となり、2サークルが隣り合わせとなります。なおサークルチケットは2名分発行されるので1名は座れないのですが、隣が空いていれば一時的に借用することもあります。
日付・ホール名・島名・番号・a/bで一つのサークルが識別されます。道に迷いがちなので、識別子が表示されているととても助かります。
防犯に役立つものは何ら無く、身の回りの保全は自らの責任で図ることが期待されています。また定期的にアナウンスが流れ、不審物が無いか一斉点検するよう呼びかけが行われます。
電源さえ供給できるなら電子機器を持ち込むこともできますが、音を流すことは禁忌でヘッドホン等の使用が推奨されます。基本的には多少の会話が聞こえる程度で総じて静かですが、スタッフさんによる号令が時折聴こえてきます。

今回の戦果
前述の通り記念であり記録として、豪華な製本仕様で発注した経緯があるため、1冊でも頒布できれば合格と考えていました。頒価についても同様の観点でワンコインとして、売れば売るほど赤字になるよう設定しました。そうする必要は勿論全く無いのですが、黒字にした場合の売上が年間20万円を超える場合は確定申告を要することに注意が必要です。
結果的には10冊以上の頒布に成功したので、望外の喜びとしております。これもひとえに売り子さんの献身的な努力と愛嬌のおかげです。改めて感謝申しあげます。
参加についての周知は主にオープンチャットだったのですが、頼まれて買いに来たと仰る方がなぜか居られたことは驚きです。このほか、売り子さんの熱心な説明に心を打たれたのか買いに戻ってこられた方、撤収作業中にふらりとやってきた方が売り子さんの古馴染みだったりという奇跡の出会いにも恵まれました。

帰路
なにぶん参加人数の多いイベントですので、行きも帰りも混雑しやすい傾向にあります。かつては水上バスが使えたのですが運休中となっている今、別ルートとしてはシェアサイクルが穴場になります。

 

文責 えふ