7月6日に女川町生涯学習センターホールで開催された『女川町観光協会共催!寺嶋由芙生誕ライブ2024 〜 #女川ゆっふぃー祭り 〜』へ参戦しました。当地へは2018年・2020年にお邪魔したことがあり、今回が3度目となる遠征案件はいずれも寺嶋さん関係のご縁となります。
ギリギリのタイミングで調整がついたこと、その原因となった事象に起因して思慮と示唆に富むコメントを拝見したことへの感謝の意を伝えるべく、日帰りを前提にチケットと切符を手配して現地入りしました。


東京からのルートは、東北新幹線で仙台へ・仙石線で石巻へ向かい、石巻線の終着駅を目指す片道概ね3.5時間の旅となります。石巻駅から先はsuicaの使えない区間があるため、ハードの乗車券を購入する体験がセットとなります。海と山に挟まれた海岸線に沿ってうねる単線を走るワンマンカーは、本数の関係で半ば貸切列車の様相を呈しています。揺られることしばしで女川駅に到着します。終点ですから、乗り過ごしの気遣いもありません。

改築された駅舎はお土産処と公衆浴場がセットとなっており、背後に位置する高台には住宅街および町庁舎が立ち並びます。道を挟んだ向かい側は商店街を要する通りが漁港まで一直線に走ります。堤防を廃して海に寄り添うデザインとなった背景には重大な決断があるのですが、本稿では割愛します。
街に流れるBGMに聞き覚えがあると思ったら、寺嶋さんの楽曲がスピーカーから流れており、さすが観光協会共催と感心させられました。一部店舗ではコラボメニューも提供されていて、この日のために集まったファンを中心に喜ばれています。市場「岡清」さんもたまたま77周年を記念するイベント中で、三陸の魚介を浜焼きで提供していて、ライブ前の腹ごしらえとしては充分以上です。協賛店舗ではないカフェや美容院でも当日がワンマンライブであることが話題にでるくらいなので、まさに町を挙げた歓待となります。

ライブ会場は駅を見下ろす位置にある町庁舎内のホールとなります。庁舎敷地内には慰霊碑および誓いの鐘が設置され、立地と共にかつての出来事を語り継ぐ場所でもありますが、同時にそれがあったからこそ今のご縁があるとの思いを新たにします。

生誕ワンマンであることから、以前よく見たあの人も通い続けるこの人も居られて、さながら同窓会のようです。開場待ちしていると、まさかの強火担が客席にふらりと現れてフロアが少々ざわめいたことはさておくと、実に見所の多いライブとなりました。
セットリストやアレンジの妙であったり、正式な観光大使委嘱式が併催されたことであったりも勿論ですが。地縁によることなく人と人とのご縁でかかる機会を創りあげるに至った経緯を何より尊いものと感じます。些か脱線しますが、町のマスコットであるシーパルちゃんとケロロ軍曹とのコラボワンカップは当地でのみ購入できます。かかるコラボへ至る経緯を伺うと、今般の委嘱へ至る経緯に通じるところがあるものと理解しております。

そんなステキなひと時の最後を飾ったのが「ぼくらの日曜日」。当日は土曜ですがそういう問題ではなく、歌詞に込められた願いや約束がまさに本公演の趣旨を代弁するように聴こえて、実に感銘深く聞き入っておりました。

さらにこの歌唱時には、記念とするべくスチル撮影が許可されると共に、寺嶋さんがフロアを巡ってレスをお贈りになりました。まさか居ると思わない顔を見つけていたく驚愕なさったこともさておいて、和やかにして盛大に終演を迎えました。

文責 えふ