アンサーソングとは既存の曲に対して新しい曲で明確に反応したもの。
平安時代にも和歌を送り返す「返歌」がありましたが、そのようなイメージです。
ただ、わりとパターンがある為、少し例を。
アンサーと言うくらいなので、既存曲に対しての意見を強く主張することがあります。
顕著なのがヒップホップシーンです。
日本で有名なのはBUDDHA BRANDのDEV LARGEとキングギドラのK DUB SHINEのBEEFです。
元々ラップは口喧嘩なので言い合う、罵り合うことが当たり前ですが影響力の大きい所でのやり合いは興味深いものがありました。
格闘技の煽りVTRみたいなものと考えれば良いと思います。
基本的にはリスペクトや関係性が無ければ他者へのアンサーソングなんて出せないので、こうやって殴り合うバチバチのアンサーはヒップホップならではです。
アンサーソングとして多いのは自身の曲の続編を書いたものです。
有名なものとしてはさだまさしの「関白宣言」「関白失脚」やDREAMS COME TRUEの「未来予想図Ⅱ」などでしょうか。THE虎舞竜のロードに関しては発表当初から13章で1つと公言していたのでここからは少し離れるでしょう。
1つの物語を男性側、女性側と別の視点で歌うパターンもあります。
清水翔太、加藤ミリヤの「LOVE FOREVER」「FOREVER LOVE」などはコンセプチュアルでした。
1つの曲に違う歌詞を付けて表現したのが川本真琴の「ホラーすぎる彼女です」「クローバーフィールド」です。アナログでのリリースなので知一般的な名度はありませんが、面白い発想を形にする感性がとても好きです。
ここまでは元曲と関係した形です。
アンサーソングとしては外れますがニュアンスが近く他にあるものとしてはオマージュ(≒パロディ)とリメイクがあります。
オマージュは有名なタイトルやフレーズをサンプリングすることが多いでしょうか。
例えばゆずの「言えずの♡アイ・ライク・ユー」はKANの「言えずのI LOVE YOU」のタイトルオマージュで曲の内容としてはラブソングというくらいしかリンクしていません。
BUMP OF CHICKENの「アルエ」はアニメキャラクター綾波レイへの宛て書きというのも有名な話。ReiAyanamiのアールエーですね。
アイドルだととっくに解散はしていますがHauptharmonieの「Tempting 10 Attempts of Temperance」で
『わざとRomanticなSituationを作っているのに指にも触れないなんてなんてnerve?』
と振り付け含めてガッツリ取り入れていたりします。
BiSも渡辺淳之介が好きでTHE YELLOW MONKEYSの曲タイトルやフレーズを取り入れていて、果てには正式なカバーもすることになりました。
イメージして好きな気持ちをちょっと乗せるという手法は割りと簡単に出来るので比較的良く聞きますね。
リメイクですが、作者が歌い直したもの。
歌い直すだけならセルフカバーですが、新たな歌詞を付けることで別の曲として再製している例があります。
アイドルへ楽曲提供も多くしているSAWAは自身の楽曲として過去の提供曲をリメイクしています。
Hauptharmonieの「Searching,Afraid,Wandering,Acutes」を「シャボン・タイムマシン」として発表。
寺嶋由芙の「ジュリエットのパラドックス」も自身の歌詞を付けています。
楽曲はそのもので好き嫌いがあって良いと思いますが、裏にあるストーリーなども知っているとより楽しめると思っています。
知識、教養はあって損することはありません。
良いものは共有していくべきです。
ということでアイドルの例をいくつか
乃木坂46
会いたかった(AKB48)
↓
虹のコンキスタドール
トライアングル・ドリーマー
パラドキシカル・コンプレックス
SUPER☆GiRLS
NIJIIROスター☆
↓
NIJIIROロード☆
Kolokol
The Circus is Coming
カーニバル
寺嶋由芙
#ゆーふらいと
↓
#ゆーふらいとⅡ
オマージュ枠
hy4_4yh
君はロックを聴かない(あいみょん)
↓
君はヒップホップを聴かない
オマージュ枠(パロディ)
松山あおい
3分クッキンのテーマ
↓
おねえさんクッキング