TIF2022の出場を賭けた全国予選の関東ブロックに参加して来ましたので、
現場感と勝ち抜くための傾向と対策を残しておきます。
 
公式の文章を読むよりは現場目線な雰囲気で伝われば良いなと思います。
 
2022/5/5
TIF全国選抜LIVE東日本ブロック
@新宿ReNY
 
 
 
 
 

バトルのレギュレーション

①SHOWROOM審査
②現場投票
③グッズ購入数
上記3つの部門でそれぞれ順位に
1位:4pt
2位:3pt
3位:2pt
4位:1pt
が付与されその合計を競います。
 
もし得点が並んだ場合はグッズ購入数でのポイントが上位のほうが勝ちです。(これかなり大事)
 
 
投票までの流れ
 
各グループのパフォーマンスが全て終了後にまずはSHOWROOM審査になります。
 
こちらはその場で順位が発表されます。
その順位に応じてグッズ購入などを増やしたり抑えたりを判断できることになります。
 
SHOWROOM審査後に現場投票となります。
会場内のヲタクは一度フロアに集められ順次投票です。
 
現場参加者には入場時に2点チケットと1点チケットが持たされています。勿論同じグループに2枚の投票は禁止されています。
 
 
投票が済んだ人から逆側の入り口よりフロアに戻されます。
 
グッズの購入に関しては現場投票後まだ10分程度残されているのでギリギリまで勝負できます。
現場販売はなくネット購入のみなのでかなり難しい駆け引きです。
 
集計後に発表となります。
 
これをAブロック、Bブロック、決勝と分けて行っていきます。
ブロック予選は上位2組が勝ち抜け。
決勝では1位のTIF出場が決定。2位はセカンドチャレンジに出場し再度の挑戦となります。
 
これが基本のルール、レギュレーションです。
細かい穴などは後述します。
 
 

現場感

※あくまでぼくが行った予選のぼくの感想なので全てが正しいとは限りません
ブロックの違いや推しグループしか観ないなどのヲタクもおり、再入場も可(別途600円)だったので出入りを考慮しても参加人数は150〜200人といったところ。
下のフロアでも全然余裕を持って観られ、一段上はもっと自由が利く感じです。
残念ながらアルコールの提供はありませんでした。
 
8組で200人程度なので30人も動員すれば現場票最下位ということは免れそうです。
 
ライブの雰囲気はというと声出しNGに加えて、ReNYなのでジャンプもNGです。振りコピくらいしかすることはありません。
 
TIFがかかった戦いの場なので、最前を自発的に譲り合うような空気は皆無でした。
こういう時に現場の民度が試されますね。
「〇〇さん前で観たい人いますか?△△で返してくれればいいんで」
とアピールすればそれだけで返報性の感情も湧くのになあという気持ちでした。
シンプルにまずみんなでライブ楽しもうよ。
 
ちなみに最前に張り付いていたヲタクたちのグループには当然入れませんでした。(パフォーマンスも観てですが)
 
ご時世的にヲタクが盛り上げて巻き込んで楽しかったから入れるよ。みたいなノリはほぼ無いです。
 
 

実例と肌感

Aブロックを例に取って実際の結果と現場の空気感をお伝えします。
 
まず集客(前方で応援していた数の目視)ですが、青山Rabnessとヨノハテが多く見えました。
その全てではありませんが、カンシャクノヒナは2人組、シリハニは4人組、青山とヨノハテは5人組というところも無くはない動員勝負。
個人的にはヨノハテさんは結成間もないのにヲタクも付いてて、SHOWROOM予選も上位で現場にも集客できるのがすごいなと。
 
 
まずはSHOWROOM審査
来ているヲタクは100%現場投票するので割と動員の割合に近いかもしれません。
カンシャクノヒナはトップバッターだったので在宅民に観てもらえてない可能性が高いです。Aブロックのトッパーは不利かもしれません。
 
 
青山Rabness:4pt
世ノ果テデ人形は唯哂フ。:3pt
Silly°Honey:2pt
カンシャクノヒナ:1pt
 
動員の雰囲気通りの順位です。
 
ヨノハテとシリハニがわずか0.1ポイント。
これだけ競ってもどれだけぶっちぎっても順位での得点にしかならないというところも大事な点です。
 
これに現場投票と物販投票を加えた
Aブロックの最終結果はというと…
 
1位:青山Rabness:11pt
2位:Silly°Honey:9pt
3位:カンシャクノヒナ:5pt
4位:世の果テデ人形ハ唯哂フ。:5pt
 
青山とシリハニの勝ち抜け。
 
現場票
1位:青山Rabness:4pt
2位:Silly°Honey:3pt
3位:カンシャクノヒナ:2pt
4位:世の果テデ人形ハ唯哂フ。:1pt
 
グッズ購入数
1位:Silly°Honey:4pt
2位:青山Rabness:3pt
3位:カンシャクノヒナ:2pt
4位:世の果テデ人形ハ唯哂フ。:1pt
 
 
これはサンプルとしては面白い例で、SHOWROOM得票が3位からの勝ち上がり方が見られました。
 
 
ちなみにBブロックも面白い結果です。
SR4位のゆーぷりがトータル1位になるという展開。
 
1位:夕凪プリズム:9pt(SR1/現場4/グッズ4)
2位:ラストノート:8pt:(SR4/現場1/グッズ3)
3位:BLUU:7pt:(SR3/現場3/グッズ1)
4位:参宮橋駅前女子:6pt:(SR2/現場2/グッズ2)
 
SHOWROOM1位の所は現地票入れてもらえず、SHOWROOM4位の所は安牌と思って入れてもらいやすいという思考と戦略が如実に出ていますね。


得点組み合わせ

推しグループが何で何ポイント取ると勝ち上がれるのか。
4グループの順位の付き方は4*3*2*1で24通り。
それが3セクションあるので24*24*24で13,824通りのストーリーがあることになります。
 
グループ自体の順位の結果は同じでも他のグループの順位次第で勝ち負けが左右される部分が大きくあります。
 
先程の例からシリハニの動きです。
SHOWROOM審査で2ptスタートだとかなり勝ち残りのパターンが減ります。
端的に言うと物販を諦めたら終わりです。
コントロール出来ない現場票は祈るのみで、ひとまず物販順位を取ることが勝ち抜けへの道のりでした。
 
結果的にシリハニはグッズptで1位を取ったことにより決勝に勝ち抜くことができました。
(実はグッズは2位でも勝ち抜け確定、3位でもカンシャクノヒナが2位なら勝ち抜け)
 
グッズで1位を取っても他3組の展開では落ちるストーリーもありました。
逆にヨノハテもカンシャクノヒナも物販で1位を取っていれば勝ち抜ける道筋もあったということです。
 
シンプルながら結構難しいのがTIF予選ですね。
 
 

勝ち抜く戦略

ここまでまとめてみてですが、まず予選を抜けるための目標は「9pt」です。
9pt集めれば、かなりの確率で決勝に上がれます。
グループ1位でもアドバンテージは出順だけなので割り切って全然OKです。
 
8ptもかなり強いのですが他のグループの絡み次第で負け筋も結構あるので怖いところです。
 
実際には現場票がコントロール出来ないために、9ptを狙っての8pt、7ptはあると思うのでそのときのためのグッズptということになります。
 
結局金かよ。
という所はありますが戦略的に「最善を尽くす」ということなんでしょう。
 
 
ここまでは予選の戦い方ですが、決勝ではどうでしょうか。
1位は出場が決定。2位は再びこの予選。
かなりの差です。
せっかくのチャンスなら一気に決めてしまいたいところです。
 
SHOWROOM審査で1位4ptを獲得した場合ですが、ここにグッズptで4点を取れれば現場投票が3位でも優勝が決まります。
絶対にTIFに行きたいならヲタクが押すならココなんです。現場票に頼らずに押し切ってしまうのが良い。
逆にそれを他のグループが理解していれば全力で阻止に行くところ。そしてグッズ1位で逆転優勝まで。
実際に予選でゆーぷりがSR4位からグッズで巻き返してトップに立っています。可能性はあります。
 
決勝のグッズだけは売上進捗をオンタイムで開示したらもっと面白いかなとは思いますが、ヲタクの資源を食いつぶされるのも癪なのでまあこのままで。
このままでも十分アレですが。
 
 
こんなところが参加した目線と数字の動きです。
 
 

システム、ルールの穴

ここから書くことは不正の推奨ではなく、TIF運営にもっと徹底してほしいことなのでお間違えのないようにお願い致します。
 
二重投票が出来る
1人1枚の投票券が渡され、1度しか投票できないシステムではありますが、投票時に手元のチェックはほぼしていない状態なので入手さえ出来れば何枚でも投票出来そう。
あくまで出来そうレベルですが、2枚3枚重ねたところで分からないのは事実です。
 
ループが出来る
①では1度に何枚も投票出来るという不正ですが、1枚ずつでも2度投票すれば同じ事です。
ライブ後に投票するための列を作って順次進んでいくのですが、投票した人はすぐにフロアに戻されます。しかし、戻っても投票列はほとんど動いていませんので少なくとも2度は投票が可能な状態です。
 
投票箱が丸見え
2点票か1点票かまでは難しくても箱の中身は丸見えなので、自分の推しグループに現地票が入っているかどうかくらいは判断できます。
最終のグッズで追い込みをかけるか否かの判断材料が不正に増えることは良くないです。
 
棄権票の存在
決勝の投票をしていた際にスタッフが
「入れない票はスタッフが受け取ります」
という旨のアナウンスをしており、投票後で進まされていたためどういう主旨で話していたかはわかりませんでしたが、額面通りに受け取るとこの投票システムの意義がなくなってしまいます。
2位票を棄権出来たら推しグループだけに上積みされて動員勝負になって面白さは無くなります。"ライバルにも入れなれけばいけない"から面白いんですよ。
必ず2枚とも投票する。棄権なら2枚とも棄権する。これは最低限守らないとルールとしておかしいです。
 
①②に関しては、予選敗退したグループのヲタクが帰ってしまうことが多いので授受も少なからずあるだろうなと思います。
 
正々堂々と戦って勝ち負けは決めてほしいので、TIFが運営さんにはこの辺を慎重に対応してもらいたいです。
 
 

挑戦前の準備

本当は実力だけで戦って雌雄を決することが望ましいですが、ルールがある以上はその上でどう戦うかが大事で、相手も同じように仕掛けてくることを想定しておくべきです。
 
事前にできる準備はアイドル、運営、ヲタクで分担でき、ハマれば比較的容易に上位はいけると感じました。
 
ヲタクは「SHOWROOM票」を確保しましょう。
恐らくいちばん手軽に、かつ力を発揮出来る部分です。地道な声がけでも買収でも何でも良いので現場外の協力をもらいましょう。
かなり簡単に順位を動かせると思います。
ここで1位を取れたら予選も決勝もかなり楽です。
 
アイドルが動かせるのは「現場票」
例えば今回Silly°Honeyは自己紹介動画から組体操をしてかなりファニーな雰囲気を作り出し、現場でも熱い想いとともに、勝負の場なのに楽しさを前に出してきました。
そういう何か心に残る物や事。
パフォーマンスは勿論、MCでも本人たちの良さが出せれば良いと思います。
そのために何をするかはそれぞれのアイデアですが。
 
運営は「グッズ票」に力を入れます。
正直当日のパフォーマンスに対してのディレクションなんかこだわってもアイドル次第なのでそこは本人たちに任せて運営にしか出来ないことをするべきです。
 
例えば今回の夕凪プリズムさん
 
 
動員特典、グッズ購入特典を打ち出し実際に動員も多かったですし、予選ではグッズ投票1位を獲得しています。
 
TIF絡みだと夢アド、CALL MY NAMEさんのminiTIFの特典
 
去年のコマプラさん

 
一時的に損してでも「その時」に必要なことは絶対にあります。
これを本気度と取るか、ゲスい作戦と取るかは見せ方にもよるのかなという部分はあります。
 
ちなみにこの作戦もTIF予選ではやり方を考えないと成功しなくて、予選と決勝で合計○pt購入で△△というかたちにすると決勝では伸びません。
なぜかと言えば購入者の立場になれば簡単です。
決勝で使ってあげたいけど予選でぶっぱなさなかったら負けてしまうかも、そう思えばやっぱり確実に予選で特典取りにいきますよね。
 
なので予選と決勝で特典を分けるとか、どっちも協力してくれた人に大きな特典を与えるとか、そういう工夫が必要になってくるでしょう。
 
 
しっかりとした準備をすれば、割と立ち回りも難しくないと感じました。
 
戦略で勝つのが良いか悪いかというところはありますし、とっくに本質を失った名前だけのTIFにどうしても出たいんですか?というのはぼくの思いですが、アイドルをやってるからには末席でも名前を残したいというのは当然わかります。
 
恐らく大事なのはアイドル、運営、ヲタクが同じ方向を向けていて、同じ熱量で取り組めるかどうかなのかなと思います。
 
 
 
今後も全国選抜LIVEは続きます。
何か参考になることがあれば幸いです。
細かいところは変わることがあっても大枠は同じだと思いますので…
 
 
 
一応最終結果も載せておきます。
1位:ラストノート:10pt(SR4/現場2/グッズ4)
2位:青山Rabness:9pt(SR3/現場4/グッズ2)
3位:夕凪プリズム:6pt(SR2/現場1/グッズ3)
4位:Silly°Honey:5pt(SR1/現場3/グッズ1)
 
 
 
文責:アゲ太郎