0)サンプルケース
・ツイッター(現 X)のTLに流れてきた告知に目を留める。その日はたまたま早くに終業するから予約してスケジュール帖に記入。そそくさと退社して会場へ付くと、受付で予約名とお目当ての名前を告げてチケットとドリンク代として2600円を現金で払い、ドリンクチケットを貰って薄暗いドリンクカウンターへ。引き換えた瓶ビールを空けた頃合にお目当てのライブが始まる。スピーカーの大音響をバックに、フロアの暗さと好対照な眩い照明を浴びる演者さんによる歌唱がはじまります。ビートに乗るにつれて身体も動くし歓声もあがります。熱気に包まれたひと時を楽しんでいるうちに20分はあっという間。物販ブースで今日の感想を話しつつ、チェキを取ってメッセージを一言いただき、今日も良いココロのお土産ができました。

サンプルでお示ししましたとおり、基本的には臨場感を楽しむ娯楽となります。
主な体験としては
・ステージ上で繰り広げられる歌唱や演奏・ダンスを、観て聞いて楽しむ。
・体感した感想を本人に伝えつつ、記念写真を撮ってその日の記念として持ち帰る

派生効果としては、
・応援したいと思う演者さん(=推し)が増える
・同じ体験を共有する同士が増え、ライブ鑑賞後に反省会と称する飲み会に繰り出す
・演者さんの記念日をお祝いする

・全国各地に旅行する趣味が増えたり、各地の美味しいものやお土産に詳しくなる・・・などなど

1.予算
 入場料すなわちチケット代として2000円から3000円程度
+ドリンク代として別途600円前後
+物販代として、チェキと称する記念写真が一枚1000円から2000円くらい
=合計5000円 で若干のおつりが来る水準感となります。

ライブによっては、チケット代が無いまたはワンコインと廉価になるケースもあります。またCD等のリリースイベントであれば、チケット代が無く、ドリンク代も不要なケースがあります(その代わり、CDの購入が参加条件となる場合もありますので、ご留意ください)。

2.時期・時間
年間を通じて、平日は夕方から夜、土日祝は昼夜いずれも開催されています。学校がお休みなシーズンであれば平日と言えどもお昼から開催されていることもしばしば。例外的に早朝や深夜・オールナイトの開催となることも。

特定の演者さんが単独で開催する興行もあり、複数の演者さんが香盤に沿って出演するパターン、さらに複数会場・複数の日付にまたがって同時並行的に進行することもあります。

演者お一組あたりのパフォーマンス時間は、15分から30分程度。組数が多い分イベントの開催時間は長くなります。チェキを撮影したり交流を持ったりする物販時間は、演者あたり1時間程度のタイムスロットが設定されることが多いですが、一人当たりはあくまで1分程度が水準感となります。

あえて深夜に開催されることもありますが、概ね20時から22時ころには終了します。

3.場所
ライブハウスで開催されることが多く、都内では新宿・渋谷・池袋に多く立地しています。収容人数は10数人から多いところでは何百人も集まることも。椅子が用意されるケースもある一方、オールスタンディングとして設定されることがしばしば。
このほか、公園や広場などの野外で開催されることもあります。行政などが主催するイベントの一環となることもこれに含まれ、当日限りのステージや音響設備が設置されます。
CDの販売を目的とするリリースイベントの場合は、CDショップの店内や商業施設のイベントスペースで開催される場合もあります。典型的には池袋サンシャインシティの噴水広場がこれにあたります。

 

開催場所が遠隔地となることもしばしばあり、お目当ての演者さんの後を追うべく全国(あるいは海外)さまざまな地域を訪問することになります。遠征とも呼ばれるこの大移動は、移動手段の選定が重要なポイントとなり、地元の美味しいものに触れる絶好の機会でもあります。

 

さらに近年、配信ライブとして開催される事例が増えています。YouTubeやLINELIVEなどのプラットフォームを通じて、画面越しにパフォーマンスを鑑賞することになります。臨場感が乏しくなる反面、演者さんがコメントに反応なさる局面があるほか、概ねベストポジションで鑑賞することができるので、移動コストが掛からないことも加味すると、体験としては悪くないものです。課金して観られる場合には特に、お目当ての演者さんを指定できる欄がありますので、活用されることをオススメします。

4.キッカケ
ライブの日時・場所といった重要情報を収集する手段は、主にツイッターに代表されるSNSのほか、ステージで告知を聞く、物販で直接勧誘を受ける、手売りしているチケットを購入する、知人に誘われる、チケットを譲り受ける、たまたま通りがかるといった導線があります。マスメディアで収集する導線は、むしろほとんど機能しないと認識しています。

5.予約方法
プレイガイドで発券することもありますが、当日決済を前提とする取り置き方式となります。ツイッターでリプライ・DMすることで予約が完了する簡易な方法のほか、LivePocketやTIGETといったWebサービスによる予約事例もあります。具体的な方法は演者さん・イベントによって異なります。
なお昨今の社会情勢により、予約時または当日の受付時に本名・住所・電話番号を記載するよう求められる場合があります。この場合を除くと、予約するときの名前は便宜的ないわゆるニックネームで足ります。

予約することのメリットとして、当日料金よりも若干割引になることのほか、演者さんやイベントによってはオマケとしてチェキ券や写メ券等の特典券を貰える場合があります。予約したのに事情が変わって行けなくなった場合は、何らかの手段で連絡を取ってキャンセルとすることが推奨されます。当日決済であればこちらサイドに金銭的な負担が生じるものではありませんが、会場の定員管理の観点でno showが好まれない傾向にあります。


6.所持品
紙のチケットを発券した場合は勿論それが必要となります。それ以外に
必須:紙幣・硬貨。当然ですが日本円のみ通用します。原則として現金払いですが、QRコード支払いに対応している場合もあります。
あると便利:

・名札。呼ばれたい名前(実名である必要はありません)を記載した名札を見やすいところにつけておくと便利です。初対面で先方からの認知が速やかに得られてコミュニケーションが円滑になります。

・免許証などの身分証明書。深夜イベントである場合など、IDの提示を求められるケースがあります。
・スマートフォン。当日の予定変更など臨機応変な情報収集に活用できるほか、チケットの代わりになることもあります。
・ペンライト、サイリウムといった光物があると、会場をより盛況に演出することができます。
・スチルカメラ・ビデオカメラ。ステージの撮影が可能である場合に便利です。その可否は個別事情に拠りますので、事前の確認が必要です
・チェキホルダー。大きさは名刺大なので、名刺入れを転用することも一案です

・タオル。汗を拭う目的もさることながら、振り回すことでフロアの盛り上がりを演出する役目もあります

・団扇。界隈によっては、演者さんへのアピールを目的に文字を入れて掲げるところもあります。
・スタンプカード。演者さんによっては、ロイヤリティ向上施策として導入している場合があります。
・ボディバッグ。現金やチェキ券等の貴重品を肌身離さず持ち運ぶのに便利です。手がふさがる形態のカバンは非推奨です。会場のコインロッカーが使えない場合もありますので、バッグの容量に拘わらず、持ち物をコンパクトにすると便利です
なお昨今の社会情勢により、入場や特典会の際にマスク・フェイスガードの装着が求められる場合もありますので、ご留意ください。

 

文責 えふ