Perfumeがシングル「VOICE」を発売。結成10年という節目に届けられる今作のインタビューと、雑誌「WHAT's IN?」表紙巻頭の感想も語る動画コメントを!
何かをちゃんと発信しなくちゃいけないなと。今、身を引き締めてるところです。
――今回は、シングル制作前に、中田ヤスタカさんと音に関するミーティングをしたそうですね。
のっち そうなんです。ざっくばらんに話す場を設けた方がいいですよねと、ずっとずっと言ってきたのが、やっと実現しました。
――どんなことを話したんですか?
かしゆか まず、東京ドーム決定の報告をしたんです。「おー、すごいじゃん」って、中田さん喜んでくれて、で、つきましては、ドームに向けてめっちゃカッコいい曲をお願いしたいんですと(笑)。夏フェスとかで盛り上がるインパクトのある曲、歌モノというより、音っぽいのがいいなと思ってるんですと、3人ともがめっちゃ熱を込めて語らせてもらいました。
のっち 中田さん、「大丈夫、俺に任せて。カッコいいもの作るから」って。
かしゆか でも、実際レコーディングに入ったら、中田さんでもこんなに悩むことがあるんだって思うくらい悩んでて、「今日は仮でこの音だけど、一旦全部消すかもしれない」と言い出したりしてビックリしましたね。
のっち 今までそんなこと言ったことなかった。すごく試行錯誤してくれたみたいです。
あ~ちゃん 最終的に、すごくきれいなメロディだし、覚えやすいし、すごく踊れるし、素敵な曲にしてくださいました。
のっち ド頭のメロディとコードに、なんかキュンとなる。
あ~ちゃん 私たちからは「edge」みたいなサウンド寄りのものをお願いしていたんですが、結果歌モノになっていて。いろいろと悩んでくれたうえでのこの着地点に、なるほどなぁと。ただ、歌い出しの英語がすごく難しかった。しかたないので、カタカナで書いてから歌いました(笑)。
――“点と点をつなげてこ”という詞が印象的でした。
かしゆか 私は点と点って、人と人という気がしますね。知り合って、共通点が見つかることで……。
のっち 線になって、今度はその線がどんどん繋がって人間関係が発展していくのが、“線と線をつなげてこ”なのかなと。
あ~ちゃん あるいは、点である自分から未来に延びる人生の線と、大切に思う人の人生の線とが、こう合わさっていくことかなぁとも。
――「VOICE」を発したり、「VOICE」に耳を傾けることで、コミュニケーションしていこうよという歌なのかもしれませんね。「575」がまた切ない曲で。
のっち 歌詞が五七五で構成されていて、だから、このタイトル。って気づきました?
――エーッ、まったく気づいてなかったです(歌詞を検証する)。ホントだ!
のっち 私も、中田さん、スゲーッと思いました。でも、途中から急に言葉数が多くなる。これ、どういうこと? と思ってたら、まさかのラップでした(笑)。
あ~ちゃん もう、ビックリしたよね。毛穴がこうゾワッてなるというか(笑)。
のっち 「やだやだやだやだ」って(笑)。
かしゆか これ、ほんまに歌うん? と思って、なぜか私は笑いが止まらなくなっちゃった(笑)。
あ~ちゃん でも、出来上がったら超カッコよくて、これがA面でもいいって思いました。
――従来のラップのイメージとは全然違って、Perfumeらしい柔らかさが出てますね。
あ~ちゃん ふんわりしたラップですよね。
――新境地ですね。ところで俳句や川柳などを作ってみたりってことは?
のっち ファンクラブやラジオとかの企画の中では書いたこともありますけど、普段はまったく縁がないです。
あ~ちゃん でも、「575」がきっかけで、俳句や川柳を知らない小っちゃい子とかが、興味を示してくれるようになったら嬉しいよね。
――ホントに斬新なタイトル。
かしゆか でも、ライブの曲フリどうする? って感じですよね。「それじゃあ聴いてください。ごーしちご」って、恥ずかしくないですか?
――ぜひ五七五を使って紹介してみてください(笑)。東京ドームが楽しみです。
あ~ちゃん もうこれは、自分たちから言い出した夢のような話だったんですけど、スタッフさんはそれを笑わずに、本気で受けとめてくださった。私たちを信じて、一生懸命実現に向けて動いてくださったんです。だから、そこで私たちは何かをちゃんと発信しなくちゃいけないなと。ちょっと、ちゃんとせんと、と、今、身を引き締めてるところです。
のっち とにかく楽しいライブにしたいですね。
かしゆか 私たちもお客さんもみんなが、キラキラ輝ける場所にしたいなと思ってます。
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