隣に棲む連続殺人犯/ヘレン モリソン
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図書館に久しぶりに行ったときに、何気なく手にした本。

以前から、そういった犯罪心理学に興味があったので、関連書籍は読んではいたものの、嫌なタイミングで、悲しい事件が起きてしまった。




この書籍は、実際の心理学に携わる女性のそれまでにサンプリング?してきた、殺人鬼たちとの対話などが克明に描かれている。


不思議なことに、生まれも育ちも違うのに彼らの深層心理や、行っていることは驚くほどに似ているそうだ。

頭も決して悪くはない。反対に、平均よりも上回るものも少なくない。

家庭を持ち、家族に対してはいい父親、いい息子であったりもする。



だが、彼らは人間を、人間と思わない。

そういった感情が、欠如しているそうだ。悲しいことに。


そして、彼らの行動にはあまり意味がない。

こうしたいから、ああしたいから、確かにそういった感情もなくはないけれども、そのあとにどうしこんなことをやったんだ?と問われても、明確に答えることはできない。


そのとき、そうしたかったから。

その様は、自制心のきかない子供のようだ。





彼らは、誰のそばにもいる。

決して、遠い場所の話ではないのだ。


それは人種や、環境など全く関係ない。


社会に溶け込み、確かに存在しているのだから。