- 隣に棲む連続殺人犯/ヘレン モリソン
- ¥2,520
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図書館に久しぶりに行ったときに、何気なく手にした本。
以前から、そういった犯罪心理学に興味があったので、関連書籍は読んではいたものの、嫌なタイミングで、悲しい事件が起きてしまった。
この書籍は、実際の心理学に携わる女性のそれまでにサンプリング?してきた、殺人鬼たちとの対話などが克明に描かれている。
不思議なことに、生まれも育ちも違うのに彼らの深層心理や、行っていることは驚くほどに似ているそうだ。
頭も決して悪くはない。反対に、平均よりも上回るものも少なくない。
家庭を持ち、家族に対してはいい父親、いい息子であったりもする。
だが、彼らは人間を、人間と思わない。
そういった感情が、欠如しているそうだ。悲しいことに。
そして、彼らの行動にはあまり意味がない。
こうしたいから、ああしたいから、確かにそういった感情もなくはないけれども、そのあとにどうしこんなことをやったんだ?と問われても、明確に答えることはできない。
そのとき、そうしたかったから。
その様は、自制心のきかない子供のようだ。
彼らは、誰のそばにもいる。
決して、遠い場所の話ではないのだ。
それは人種や、環境など全く関係ない。
社会に溶け込み、確かに存在しているのだから。