確かに、昔も子供たちには危険があった。
「知らない人についていっちゃいけない」
「夜道は気をつけなさい」
でも、防犯ベルとか、GPS機能つきの携帯を持ったりとかしていなかったよね。
集団登下校も、実家は豪雪地帯だったから場合によってはしたけれど、危険を感じてじゃなかった。
何がどうおかしくなっていうんだろう。
弱い存在に対する様々な暴力。
それは卑怯者がすることで、本来あってはならないこと。
子供は自分の体験することで危険なもの、そうでないものを身をもって経験し、成長していくものなのに、いつの間にか危険なものばかりが子供を狙っている。
でも、外だけじゃない内にも危険は潜んでいる。
守ってくれるはずの存在が牙をむくなんてありえない。
子供たちは何を頼ればいいんだろう。
食べ物や着るものがなくて死んでいく子供たちがいる遠い世界と、何もかもが有り余る世界のありとあらゆる危険に囲まれている子供たち。
未来はどうなっていくのだろう?