アイドルとは、もともと原義的には「偶像」を示す言葉ですが、実際のところ、何をもってアイドルとするのか、何をもってアイドルたり得るのか、その定義は人によって異なるだろうと思います。

 

私自身にとって、アイドルとは「人にときめきを与えてくれる存在」です。

 

彼女たち、もしくは彼らを見ていると、自然と頬にゆるやかな微笑が浮かんできていることがあります。

 

他では決して味わうことのできない種類の幸福を、アイドルの存在によって感じられるのです。

 

知らず知らずのうちに、人を恋している気分にさせたり、人を笑顔にすることができていたなら、それはもう、アイドルなのではないかしら。

 

なので、私が支持する昭和アイドルではありませんが、大勢のファンを熱狂させているAKBやハロプロのユニットだって、勿論れっきとしたアイドルだと言えるでしょう。

 

アイドルファンのことを、「そんな無駄な事にお金をかけて…」を馬鹿にする人がよく見受けられますが、彼らファンは、アイドルによって他では決して見ることのできない夢を見ているのであり、ひょっとすると、そうやってアイドルやアイドルファンを馬鹿にし、批判している連中よりも、よっぽど幸せなのです。

 

本来、夢や希望なんて、お金を出したって手に入るものではありません。

夢や希望を持たずに、平坦な人生を歩むことも、往々にしてあるのですから。

しかし、アイドルはその輝きで、人々に夢や希望をわけ与えてくれます。

 

 

最後に、アイドルの輝きを示す一例として、アイドル界の神、アイドルのアイコンたる聖子ちゃんの『天国のキッス』(1983)を挙げておきます。

 

 

作曲:細野晴臣  作詞:松本隆