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鉄道では中国地方一番の要所、岡山駅
こんばんは、ビンディーの小林治巳です。
日本には政令指定都市が現在20もあるんだ。知らない間に増えてしまったね。というのも従来の人口100万人の要件が、だいぶ緩和されて現在では50万になってしまったからなんだ。
政令指定都市には県並みの権限が委譲されるメリットがあるんだけど、やはりそれ以上に各都市は対外的なイメージを求めている様だね。特に政令都市レースが激しかったのが、静岡県で県庁所在地の静岡市と企業城下町の浜松のデットヒートは凄かったね。
もともと駿府の国の静岡と遠江の国の浜松はあまり仲が良くない。県庁所在地の静岡市はプライドをかけて最後はお隣の清水市まで巻き込んで、浜松より2年早く指定を受けることができたんだ。
さてこの新規政令指定都市で三番目に若いのが岡山市。中国地方の雄、広島市に遅れること29年、念願の政令指定都市の仲間入りを果たしだんだね。ところでこの岡山市は都市の規模では広島市に負けているけど、鉄道的に見ると完全に中国地方の中心都市なんだね。
岡山駅は四方八方から鉄道が集まる扇の要なんだ。山陽新幹線、山陽本線、赤穂線、瀬戸大橋線、津山線、吉備線が集まる鉄道ファンには堪らない。そしてこの岡山駅の存在を圧倒的にしたのが、山陽新幹線開業のタイミングを合わせて全線電化された伯備線だったんだ。
陰陽連絡特急のルートを模索していた当時の国鉄が選んだのが伯備線で、すべての特急は岡山始発となったんだね。確かに地図を見ても直線に近く理想のルートだね。
日本には、地の利を生かして大宮や鳥栖など鉄道で発達した街も多いけど、岡山市も地の利があったね。ここを選んだお殿様は先見の明があったのかもしれないね。
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳