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阪急電鉄が日本の私鉄経営の基礎をつくった!
こんばんは、ビンディーの小林治巳です。
日本の民営鉄道会社を営業キロでランキングをつけると、一位、近畿日本鉄道(508.1km)、二位、東武鉄道(463.3km)三位、名古屋鉄道(444.2km)となるんだ。
売上ランキングで見ると営業キロ数も非常に短い東京急行電鉄がでてくる。それもダントツの一位で他を大きく引き離している。ご存じのとおり主力の路線が東京でも一番の高級住宅街を走り、沿線開発が効を奏したんだね?さて関西に目を移すと阪急電鉄が営業キロが短い割には売上高で上位につけているね。
実はこの二社にある共通点があるんだ。阪急の創業者、小林一三は日本で初めてターミナルビルを作ったことで有名なんだ。そして郊外に遊園地や娯楽施設を作り、都心部から郊外に人を移動させる。郊外に新興住宅地を作り、郊外から都心部に通勤、通学させる私鉄経営の基礎システムを作りあげた。その典型が宝塚だね。
そしてこのシステムに影響を受けたのが、東急の創業者、五島慶太で渋谷を拠点に阪急の私鉄経営システムを導入したんだね。現実的にはその後の民鉄のみならず、JRまでもがこのシステムを模倣していくことになるんだ。東京でいえばルミネ、アトレなんて駅ビルを積極的に展開しているし、最近は不動産事業も力を入れているね。
阪急梅田駅から下り電車に乗ると、三本の平行する路線(京都線、宝塚線、神戸線)に圧倒されてしまうね。こんな複複々線なんて東京でも見たことないよ。梅田が将来、巨大なターミナルになることを見越してのことだよね。街はほっておくと疲弊していく生き物なんだ。鉄道事業はここがだめだから他でなんて簡単に方向転換できないからね。
鉄道事業は将来を予測する力がもっとも必要な商売かもしれないね!
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳