元大学生後歯科衛生士専門学校生現在歯科衛生士のブログ -28ページ目

元大学生後歯科衛生士専門学校生現在歯科衛生士のブログ

大学を卒業し、医療系の専門学校の歯科衛生学科を経て歯科衛生士になりました。
4大出の歯科衛生士というだけで好奇の目でみられることにうんざりしつつ、現在DH3年目です。
気まぐれなので、途中で放置するかもしれませんが、よかったらお立ち寄りください。

約2時間前、日本でまた原発が稼動し始めた。
東日本大震災から1年半とたたないうちに、国は原発の再稼動を決めた。

日本はこれまで幾度も大災害にあい、多くの人命や建造物を失ってきた。
災害の悲劇から、多くの人の力によって復興してきた。
しかし東日本大震災は、これまでの災害とは違っていた。
街と人命を失ったばかりでなく、放射能汚染という、後世にまで残る傷跡を残してしまったのだ。
日本は戦後の焦土からも、関東大震災や阪神淡路大震災などの大災害からも、驚異的な復興を遂げてきた。
だが、放射能汚染は止めることもできず、除染することもできず、情報は統制され、なす術もないまま、今日も福島第一原発は、放射能を発し続けている。
立ち入り禁止区域に暮していた人々は、おそらく二度と故郷に住むことはできないだろう。
震災や津波で直接被害を受けていなくても、震災後に生活が一変した人も多いという。
幼い子供を連れて、関西以南に移住した人や、子供に九州や海外の食材だけを食べさせている人達がいるという。
そして、そのように放射能を恐れ、移住したり食材を選んでいる人を批判する人達がいるという。
私にはどちらの立場の人も批判できない。
子供の未来を案じ、命を守ろうとするのは当然のことだと思うし、それをしたくてもできない状況の人々が多くいるのも当然だ。
できないのなら、震災前と同じように生活するしかないのだ。
でも、おそらくどちらの立場の人も、原発の再稼動を願ってはいないだろう。

原発は今すぐに日本から消え去って欲しい。
でも今すぐに消すのは無理だろうから、せめてこれから先二度と同じ悲劇が起きないように、稼動を停止し、災害が起きても事故が起こらないように処理していって欲しい。
福島第一原発が震災から1年以上経った今でも高濃度の放射能物質を垂れ流しているのだから、また災害が起これば、対処ができないことは確実だ。
子供がいるわけでもなく、特に健康に気をつかっているわけでもない私ですらそう思うのだから、日本に同じことを思っている人はどれだけいることだろうか。
しかし多くの国民の願いは届かず、首相は原発の再稼動を決め、今日日本でまた原発が動き始めた。

「命より大事なものはない」「人命を最優先する」「国民の命を守る」
震災以後、多くの為政者から発せられてきた言葉だ。
いや、震災が起こるずっと前から、我々は「命より大事なものはない」と教えられてきたはずだ。
しかし今日、その言葉は完全に否定された。
野田首相は、原発再稼動のデモを見て、「何か騒がしいね」と言ったいう。
命より大事な何かが、日本には確実にあるのだ。
それは何なのかは私にはわからない。
誰が原発の再稼動を願ったのかもわからない。
とにかく、多くの国民の願いとは関係なく、原発は再稼働した。

これまで何万人もの人が反原発のデモに参加し、政治家や著名人が反原発を訴え、国際社会で日本政府が批判されても、原発を止めることはできなかった。
多くの国民の願いとは無関係に、無慈悲に、社会は動いていく。