ゴシュインデイズ -254ページ目

隠津島神社(福島県二本松市)

隠津島神社。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-


福島県二本松市東和町の木幡山に鎮座。

御祭神は隠津島姫命(おきつしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たきつひめのみこと)。

延喜式内社で、社格は明治四十年に旧県社。


社伝によると、796年に勧請されたのがはじまり。

その後906年に平城天皇の勅願により弁天堂が建立されると、神仏混淆の社となった。

この神社のある木幡山は麓には治隆寺、山の中ほどに延喜式内社である隠津島神社があり、頂上付近にはかつて蔵王宮という神社があったと伝えられている。

さらに山中の岩石には千手観音菩薩などの仏像が彫られるなど、一大宗教拠点であったようだ。


ここまで、と区切られた境内は無く、木幡山全体が当社の御神域であるといえる。


いいねえ。全部。

島全部が御神域の金華山と同じように、全部っていう言葉にはロマンがある。

はらたいらさんに全部。うーん、しびれるね。


さて、話を戻そう。

この隠津島神社、歴史が深いために何度か苦難にあっている。

南北朝時代の建武四年には木幡山付近で合戦が起きていたり。

戦国時代の天正十三年(1585年)には伊達政宗侵攻による兵火で、山内の寺社仏閣は全て焼き払われてしまう。

しかしその後も、藩主や領民からの信仰は厚く、江戸時代に入り二本松藩主・丹羽氏によって再建された。



山全体が御神域ということで、道は狭いし、勾配は急だし、おまけに参拝したこの日は8月真っただ中の猛暑日だし、ということであまりゆっくり画像が撮れなかった。

というわけで今回は鳥居と狛犬の画像は無し。


以前は本殿までの山道は整備されていなかったそうだが、現在は本殿まで15分程度の場所までは車で登ることが可能。

ただし、遙拝殿から行くのならば通る道路が違うので注意が必要だ。




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   【 本殿への登り口 】


駐車場には手水舎があり、ここで清めてから登ることに。




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   【 参道途中の門神社と木幡の大杉 】



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木幡の大杉は高さ20メートル超もある、樹齢800年の巨木。

昭和十六年に国指定の天然記念物となった。

最近は腐食が進んでいるため、支柱がとりつけられている。


参道の階段もずっと勾配が急なため、歩いているだけでじっとりと汗が滲みだしてくる。

が、このような大木を通して浴びる木漏れ日はどこか心地良い。

自然という大きな存在に抱かれているような気分だ。

こういうものを、山の息吹というのだろうか。


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さて、さらに山道を登る。

次に見えて来たのは第一社務所だ。

石垣があることから、こちらは江戸時代の再建時に作られたのではないだろうか。

ちなみにこちらは普段は無人のよう。

宮司の方は遙拝殿となりの第二社務所におられることが多いようだ。


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第一社務所のあたりで登ってきた道を振り返ってみる。

こうして見ると、やっぱり傾斜が急な山道であることが分かる。

よくワイシャツと革靴で登ったもんだよ。クールビズ万歳だね。

でも神社は仕事明けからそのまま行くもんじゃないと思ったひと時でした。



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さて。この隠津島神社は神仏習合の影響もあって、三重塔がある。


この三重塔は室町時代に建立された。前述の伊達政宗侵攻の際には三重塔のみが焼けずに残ったという。

その後、延宝二年(1674年)に二本松藩主・丹羽光重公により修繕されたものの、明治35年に暴風雨により第一層を残して倒壊してしまう。


現在のものはその後に修繕したもの。



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緑の木々に囲まれた、目にも鮮やかな朱色の三重塔。

この三重塔は県指定の重要文化財になっている。


高い木々の中で屹立する姿についつい見入ってしまう。

一面の緑の中に朱色というのは威厳とともに、どこか温かさを感じさせる。

特に、木漏れ日を通して受ける夏の光はそういった印象をより一層強くする。

それと同時に、この急斜面な山中にこのように大きな建造物を作った先人たちに畏敬の念を抱かずにはいられない。

それだけ、この隠津島神社というのは人々にとって大切な場所だったんだろう。



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三重塔の隣には本殿へと登る石段がある。

この階段もかなり急で、登りきったころにはすっかり汗だくになっていた。

汗をかきだすと、心なしか急に耳にまとわりつく蝉の声が大きくなったように感じる。

きっと「暑さ=蝉の声」という共感覚性の影響ですの。


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本殿。上部には繊細な彫刻がある。今にでも飛びだしてきそうな、躍動感あふれる龍の彫刻だ。

素晴らしかったので左右・正面と全方向から撮った。

ああもう、彫刻をアップで撮ってなかったのが口惜しい。


本殿の周辺はちょっと開けているけども、木々が高く生い茂っているので眺望はのぞめない。


ちなみに本殿の屋根のところに「×」印の紋が付いているが、これは再建した二本松藩主・丹羽家の紋。
丹羽家に関する二本松市付近での面白い話に、節分の豆まきの話がある。
節分で豆をまく際には、「鬼は外、福は内」という声をかけるが、
「鬼は外」の部分が、「おには」=「おにわ」=「お丹羽」と、まるで「お丹羽、外」と言って殿様を追いだすように聞こえかねないということで、
二本松市あたりでは「おにーそと、ふくはーうち」と声をかける……らしい。


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本殿前の石段から見下ろした三重塔。

あれだけ高かったのに、見下ろせるくらいだなんて。



さて、本殿のほかにも鐘楼や11の末社があるとのことだったが、時間の都合でここまでで下山。

時間がある時に、またゆったりと行ってみたい神社だ。

ここは本当に県内では有数のお気に入り神社かもしれない。



さて、このブログ的にはようやく本題。

御朱印は遙拝殿となりの第二社務所で書いていただく。



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私は普段は参拝後にいただく主義なのだけど、今回は場所が分からなくて先に遙拝殿でお参りをしてから頂いた。

御朱印といっしょにいただく由緒書きに案内図が載っているので、



遙拝殿でお参り→御朱印をいただく→本殿への登山



とすると道に迷わないで済むのではないかと思う。

山の中の神社とかが好きな方には、福島県ではホントにおすすめしたい神社。

ぜひ。





■隠津島神社(二本松)への地図



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