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宇那禰神社(宮城県仙台市青葉区)

宇那禰神社(うなねじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-


宮城県仙台市青葉区に鎮座。

御祭神は桓武天皇。

社格は明治五年、村社に列格。




当社の創祀年代は不明とのことだけども、社殿の梁にある棟札から室町時代から続く古社であろうとのこと。

当地を治めていた国分氏の重臣である、郷六氏の氏神として尊崇を集めたらしい。




御祭神の桓武天皇は第五十代天皇。

現在の奈良にあった平城京から、都を長岡京、さらに平安京に遷都した。

さらに坂上田村麻呂を征夷大将軍として現在の東北地方に派遣するなど、数々の功績を残している。


さて、都を長岡京に遷したということだけども、この長岡京が都であった期間は10年ちょっと。

非常に短い期間だけだった。

せっかく遷都したというのに、なぜ短い期間だけだったのか?



こんな話がある。

桓武天皇が父の光仁天皇から譲位されて位に就く。

それと同時に、光仁天皇は桓武天皇の弟である早良親王(さわらしんのう)を皇太子とした。

兄が天皇、弟が皇太子という形だ。


しかし皇太子となったわずか四年後、早良親王は藤原種継暗殺事件に関与していたとして廃位され、淡路に配流されることが決まった。

配流の途中、早良親王は断食をして無実を訴え続け、ついには河内で憤死してしまう。

そして、桓武天皇は弟の早良親王のかわりに、自身の第一皇子である安殿親王を皇太子とした。


だが、その後。

桓武天皇の周辺は怪異におそわれる。

都では疫病の流行や、洪水が発生。

桓武天皇の三人の妃と、生母が病死。

さらには、皇太子である安殿親王までもが病に冒される。



――これは早良親王の怨霊の祟りに違いない。



そう考え、わずか10年で再び都を遷し、平安京が造られたという。

さらに遷都から6年後、桓武天皇は早良親王の鎮魂の儀式を行い、実際には皇位についた期間がなかったにもかかわらず、『崇道天皇』という名を贈っている。

その後、平安京の鬼門にあたる方角にあたる場所に崇道天皇を祀る「崇導神社」が造られたり、上御霊神社に祀ったりと、早良親王の怨霊を鎮めるために様々な方法がとられた。




しかし、桓武天皇の周辺で非業の死を遂げたのは早良親王だけではない。

早良親王とともに上御霊神社に祀られている、井上内親王・他戸親王、そして藤原吉子だ。


井上内親王は桓武天皇の父である、光仁天皇の妃。

光仁天皇の子である他戸親王を生み、他戸親王は皇太子となった。

しかし光仁天皇即位の二年後、井上皇后は天皇を呪詛したとして、他戸親王とともに廃される。

その後、二人は幽閉され、しばらくのちには二人が同日に幽閉先で急死している。

そして、この事件により皇太子となったのが桓武天皇だ。


また、藤原吉子は桓武天皇の夫人の一人だったが、子である伊予親王が謀反の首謀者であるとの嫌疑をかけられて幽閉。

こちらの母子は毒を飲んで自害したという。



うーん。なんだか桓武天皇の周りで不穏な死が多すぎるような……

平安時代っていうと貴族の華やかな印象が多いけども、その裏は実に陰惨なものだったのかもしれないね (´・ω・`)

あ、ちなみに桓武天皇を祀る神社としては、平安京遷都1100年を記念して明治二十八年に創建された平安神宮が有名です。




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     【 古い社号標 】

一番上に表示した新しい社号標の近くにあった、古い社号標。

こちらでは『宇那禰神社』ではなく、『宇奈禰神社』と刻まれている。

このあたりの文字の違いは何の違いなのかなあ。

造られた年代で称していた名前が違ったのかもだけど。



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     【 鳥居 】

石造りの明神鳥居。

天皇を祀っているから、てっきり神明鳥居なのかと思っていたけど。

明治時代に村社になってから周辺の神社を合祀したらしいので、その影響もあるのかもしれない。



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     【 参道 】

両脇の木々の枝の造形がちょっと素敵な参道。

この日は秋なのに台風が接近していた日で、ぱらぱらと時折落ちる雨粒でじっとりと湿っていた。



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     【 拝殿前の長床 】

拝殿前の山門である長床。

長床といえば喜多方市の熊野神社 を思い出すふぐすまっ子のおいらですけど、この宇那禰神社もあちらと同様、鐘楼なんかが残されていて神仏習合の色合いが濃い。



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     【 長床前の左右の狛犬 】

なんだか顔全体にパンチパーマをあてたような風貌の狛犬。

年代が古いものなのか、石の具合がトロトロな感じになってました (´・ω・`)



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     【 鐘楼 】

長床をくぐって左手にある鐘楼。

神仏習合の影響が見て取れる。

しかし宮城県は結構こういう神社が多いよね。

蔵王の刈田嶺神社(蔵王大権現)とか、白石の刈田嶺神社(白鳥大明神)とか。

式内社でさえ鐘楼があったりするんだから。



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     【 拝殿 】



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     【 拝殿と本殿 】

痛みが目立つけれども、きちんと手入れされている社殿。

新しくて立派な神社は「おおっ、こいつぁすげーですぅ!!(`・ω・´)」と思うけど、こういう雰囲気の神社も非常に落ち着く感じで好きなおいらです (*´ω`*)




さて、そんなわけでお参りを済ませて社務所へ。

御朱印をいただきます。


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で、いただいた御朱印がこちら。

初穂料は300円。

大きな判が三つも押印されていたり、墨書が達筆だったりと立派な御朱印。


……で、それはいいんだけど、こちらの宮司さんに「若いのに感心ですねえ、学生さんですか?」なんて言われちゃいましたよ (; ・ω・`)

あのう、おいらはもう30になっちゃってまして…。。。(´・ω:;.:...

どうやら、御朱印をいただきに来るのは仙台の大学生なんかが多いらしくて。

若く見られたのは良いことなんだろうか……うーん。



ま、まあ、良いことだよな!うん!

若く見られるおいら!素晴らしい!若さバンザイ!


……なんて言いつつ、最近遅い時間まで残業すると次の日の朝がキツくて衰えを感じ始めてるおいらでした (´・ω・`)




ああ、あとちなみに。

こちらの神社の近くから、電柱なんかに「大國神社」という看板が多くみられるんですが。

どうやらその「大國神社」は神社庁には加入してない、いわゆる神道系の新興なアレらしいので……旧来の神社にお参りしている方は御注意ください。ええ。







■ 宇那禰神社への地図



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◆ 神社の情報


宇那禰神社    うなねじんじゃ


御祭神:桓武天皇 (配祀 天照皇大神・月夜見尊・軻遇土命

                      ・雷神・素盞嗚尊・菅原道真公)

社格等:村社

鎮座地:宮城県仙台市青葉区芋沢字明神8