・「婚外子を増やせ」という事が書いてある。フランスやデンマークは5割以上が婚外子らしいが、具体的にはどういう状況なのだろうか?インターネットで調べてみると、フランスには結婚とは別に「PACS(民事連帯契約制度)」という、準結婚のような制度があるようだ。これは、「同性または異性の成人2名による、共同生活を結ぶために締結される契約」という事で、結局は、パートナーは一人である事、不倫はダメ!という事には違いない。なぜ日経はこれを説明しなかったのか?要は「ライト感覚な結婚制度」を作ったほうが良いという提案なんだろうけど、正直ミスリードだと思う。「これは結婚じゃありません、PACSです」って言われても、つまり結婚だろ?としか。「結婚なんて要らない、婚外子を増やせ」と言ったら、まるで特定のパートナーを決めず、色んな男女が好きなように交わり、子供を増やせと言っているように聞こえないか?ハフポスト(私の中では悪名高い)の記事では、なぜ結婚では無くPACSを選んだのか?という質問に「恋愛なんていつかは冷めるでしょ?その時に、好きでも無い男と一緒に居たくないわ、簡単に離婚できるPACSはサイコーよ!」(多少誇張アリ)みたいな女が紹介されており…まぁ、私としては淋しい世の中に見えるが…

で、具体的に日本人の若者はどのように結婚を考えているのか?男女1000人に取ったアンケートが載っていた。

 

結婚はしたほうが良いですか?という質問。20代は、「そう思う」「少しそう思う」が合わせて女性40%、男性50%だったようだ。こんなに結婚したくないものなのか?まぁ、「どちらともいえない」が30%ぐらいいるけど。この結果は意外だった。


それから、子供はいたほうが良いと思いますか?というアンケート。若いほど「そう思わない」を選ぶ人が多いのはなんかわかる気がする。20代男性だと、「あまり思わない」「そう思わない」を合わせても10%ぐらい。30代女性もそれぐらい。こうやって見ると、積極的に「子供は要らない」って思ってる人は少ないのかも。多いのが「どちらともいえない」で、状況を見て身の振り方を考える人が多いんだろうなぁ…ただ気になるのが20代女性の「あまり思わない」「そう思わない」が結構高くて、男性の2倍ぐらいで20%ぐらいある。特に20代女性の間で子供を要らないと思うようなムードが広がってるって事なのか?
 

あとは、結婚や出産が減る理由は何だと思いますか?という質問。案の定「低賃金」とか「家計に余裕が無い」とかが出てる。思うんだが、「金もない上に子供もいない」んじゃ、ますます何もない人生だと思うんだが、金が無いと結婚したり、子供を作ったりしちゃいけないと思っちゃうんだろうなぁ…。あとは「出会いが無い」も50%の人が思ってるようだ。

・話は変わって、年金について。今年は物価上昇が+2.5%なのだが、年金支給額は2.5%伸びるわけでは無い。これがマクロスライドというものらしい。年金は例え不況で物価や賃金が下がっても前年以下にはしないというルールがあった。その代わり、それがキャリーオーバーされ、今年のように一気に物価が上がった時に引かれる事になる。なので、今年は年金の増額は+1.8%に抑えられるらしい。

・米債券が逆イールドだそうだ。前に覚えたはずだがすっかり忘れてしまった。逆イールドとは2年物国債の利回りが10年物を上回る現象の事。逆イールドになるとどうなるのか?10年物国債は中長期的な金融政策を反映している。つまり中長期的には景気を抑制する状況であるという事を意味するようだ。