金ちゃんが手作りで食事を用意して謝恩会の準備をします。

「兄貴の焼きそば天下一品ですからね!琴子姉さんのハートを捕らえること間違いなしですよ!」
「当たり前や!」
「間違えない!」
「んーあー、これ、じゃまですね。どかしちゃいます?」
「あー、そっち側別の団体が使うらしいわ。どこも込んでてそれしかOKもらえんかったんや。」
「卒業式シーズンですからね。」
「それでもこの辺やったらこの会場が一番広いんやで!」
「兄貴の焼きそばもありますしね!」
「あーん、焼きそば真ん中並べぇ、真ん中並べ~」
「よし、よし!」
「でも、最高の秘密兵器はあれでしょ?」
話しの分かる銀太郎と、話しの分からない銅像
 
「分かってますぜ!このステージに兄貴の本気が隠されていることを…」
「さすが銀太郎!話が早いやないか~」
「えぇーなんですか、何々?」
「えぇー!」
「お前、どんくさいな!例の話しだよ!兄貴と琴子姉さんの!」
「あぁ、キス!」
「テンション低く。しかも声に出して言うなや!恥ずかしい!」
「恥ずかしい?」
「恥ずかしいって!」
「どんなに時代は変わっても、女の心を捕らえるのは変わらない。それは、」
「歌をーイェーイイェーイ!うーたー。てーす、マイクてーす。俺が再考に熱い愛の歌を琴子に捧げるんや!そしたら琴子は俺にイチコロや!」

金ちゃんの妄想がはじまります
金ちゃん!今までゴメンやで!金ちゃんの愛に気づかんで。あんなイヤなやつが好きやったなんて、私、アホやったわ。」
「泣くな」
「どうした?どうした?」
金ちゃんの行動を心配する銀太郎と銅像

「金ちゃん、お待たせ!」
「はっ、もう、ええとこやったのに…」
『わーっ!スゴい!』
「焼きそばも美味しそう!」
「皆ありがとう!」
「ありがとう!ねぇ金ちゃん、もう食べていい?」
「おう!たんと食いや!最高の夜を用意したで!」
「焼きそば、いただきまーす!」
「うまい!」
「金ちゃんの焼きそば最高!」
「せやろ!」
「ふふっ」
「でも琴子、顔に青海苔ついてるで!」
「ん?」
「ふふっ」
「ぜんぜん取れん」
「入江君!」
「F組かぁ?」
「何でF組がいるの?」
「ふざけんなよー」
「えっ?そっちの会場、お前等やったんかい!」
金ちゃんがしばしのご歓談をと言ってると、A組の料理が運ばれてきて

「わー、美味しそう!キラキラしてる」
「宝石箱や!」
「ねっ、あれ何料理?」
「何料理?」
「えっ?何料理?中華料理じゃない?」
『ちゅーか!』
「えっ?何々?」
「うわ、美味しいねこれ」
「恵比寿のろぶんしょうのお料理ですって!」
「ろぶんしょうってあの有名な?」
「うん!」
「うちの父がシェフと好意にしていてね。」
「えぇーすごーい!」
「さすがだな!渡辺」
「そうでもないよ。」
「こんな所にもA組とF組の差が出るなんて…」
「ホント…」
辺君スゴいと思ったけど、琴子のお父さんに料理作ってもらえば良かったのに~
その方がスゴかったはずなのに…

「んー、この焼きそば美味しい!このソーセージも美味しいね!ねぇ!皆!この焼き鳥行っちゃおうかなー」
『おう、美味しい!』
「金ちゃんオススメのたこ焼き!金ちゃん、最高!!」
落ち込む金ちゃんだけど、金ちゃんなりに考えて話し始めます

「まぁ、あのー、今回の謝恩会の主役は、うちらでも料理でもない。先生や!渋川先生!三年間、本当にお世話になりました!どうか一言ご挨拶を」
「あっ、F組の皆さん、卒業おめでとう!F組であるがゆえに、君たちを差別するものもいただろう。だがしかし、君たちは負けなかった!君達と共に戦いながら過ごした三年間を私は、誇りに思う!」
A組も先生の挨拶が始まります
「この三年、頭脳優秀な君達を担当できて、私はラッキーでした。早稲田、慶応、上智、名門大学に合格したものは数え切れません。私は鼻が高い!」
「私達が優秀な成績を納められたのは優秀な先生のご指導があったからこそですわ。」
「はっ、ふふふふふふ(笑)おせじが上手いね!」
「あぁ、私は、声を大にして言いたい!勉強だけが青春じゃない!成績だけが人を計る価値ではない!」
『そうだー』
「んん!成績の悪い人間は、大学に入るのにも苦労し、就職するのにも苦労する。大事な君達に、そんな辛い思いをさせなくて良いことを先生は本当に嬉しく思う。拍手!」
「おい、ちょっと頭良いからって何なんだ!」
「おや?私はF組の皆さんの事を言ったつもりはありませんが?何か思い当たる節があったんですかね?」
『ふふふ、あはは(笑)』
「あーヤダヤダ。レベルの低い人ってすぐ被害妄想するんだもん」

「何やと、こら!」
「そしてすぐに暴力に頼る!」
「はぁ?まだなにもしてないやんけ!」
「言葉の暴力も十分刑罰の対象になるのよ!」
「所詮F組の人間は、腕力で勝負するしかないんだろ?」
部屋を変えてくれるよう頼む金ちゃんだが、予約が一杯で無理だと言われるが、しつこく頼む金ちゃん。
琴子が金ちゃんを連れて行きます
「行くよ金ちゃん!先生達もお酒が入ってかっとなっちゃっただけだってば」
「はぁ…」
「約束したじゃん!私達は私達で勉強じゃない得意なことを見つけようって!そしたらA組の人達に何言われても気にしなくて済むでしょ!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ふぅ、せやな、俺、頭に血上っとった。目ぇ覚まさしてくれてありがとうな!琴子、はぁ。
ふふ。また青海苔付いてんで」
「兄貴、ついに!」
「しー!!」
『入江直樹』
良いところで入江君登場
琴子は先に戻ると行ってしまい二人っきりに

「なんや、天才君?琴子と俺の仲が気になって見に来たんか?嫉妬してんのか?おい、何無視してんねん!ちょっと待てや!俺はな、お前が大学行ってタラタラしてる間にお前ができひんことやってビッグになったる!そう琴子と約束したんや!」
「大学行ける人間がそう言うならカッコいいけど、行けない人間が言っても負け惜しみにしか聞こえないね。」
「琴子と約束したんはそれだけやないで!俺はな今夜琴子とちゅー、キスすんねん!」
「夢なら寝てみれば?」
「どうかな?素敵な卒業式にしようって誘ってきたんは琴子の方やで!高校最後になって、あいつもようやく誰が一番自分を大事にしてくれるかって事に気ぃついたんやろ!今更嫉妬しても遅いねんで!天才君」
この時、入江君何を考えていたのかな?
なんか寂しそうな表情に見えたのは私だけかな?

PART6へ続く