式が終わり、外へ出ると
「いよいよ私たちの高校生活も終わりなのね(泣)」
「琴子ちゃん!」
「琴子、入江君家のおばさんじゃない!」
「はっ、おばさま!おばさま!今日はありがとうございます!」
「卒業おめでとう!お父さん達も来てたんだけど仕事だからって先に帰ったわ。」
「ちょうどよかったです。きっとお父さんスゴく泣いてたでしょう。それ見たら私また泣いちゃいそうで…」
「だって、一人娘の卒業式なんですもの、当たり前よ!私も涙が…」
『ははは(泣)』
「なんか琴子って入江家の本当の家族みたい」
「もちろんよ!私は琴子ちゃんがうちの嫁になることまだ諦めてないんですからねぇ」

そんな会話をしてると…

「ちょっと、あれ見て!」
『おぉ~、あぁー』
「卒業式って感じ~」
「さっすがおばさま、分かってらっしゃる!」
「恋がある人生って素敵」
「おぁ~~!見てあっちも!」
『おぉー』
「第二ボタン!」
「まぁ~、青春時代を思い出すわ~」
「まぁ、うちの制服のボタン二つしかないけどね。」
「でも人からボタンもらって嬉しいのなんて、卒業式くらいだよ。」
「あっ、良いなぁ~羨ましい~憧れる」
そう琴子ちゃんが言うと…

「ちょっと、琴子ちゃん!!そんなのんきなこと言ってる場合?あなただって卒業生なのよ!思い切ってお兄ちゃんにアタックしないと!」
「そうだよ!入江君のお母様からの許可が出てるんだから!こんな心強い事はないでしょ!」
「あっ、ふふ、でもねぇ…」
「あっ、噂をすればなんとやら。でも何か大変なことになってるわ、あんたの思い人」
「入江先輩、第二ボタン下さい!」
「断る。」
「一緒にお写真撮って下さい」
「断る」
「ごめんね、ごめんね!」
「入江君のファンってこんなたくさんいたんだね。」
「琴子と違って皆身の程知らずじゃないから、告白なんて無茶なまねしないだけよ!」
「今日が最期だからこの子達も思いが爆発しちゃったんだね。」
「ふん、私の思ったとおりだわ。」
「ん?」
「お兄ちゃん、やっぱり琴子ちゃんに気持ちがあるのね~だから第二ボタンを琴子ちゃんの為に死守してるのよぉ~」
「えっ?イヤイヤまさか!おばさま。」
「私はあの子の母親ですよ!手に取るように分かるわ!」
「琴子!行け!!」
「うん?」
「高校最後なんだよ!」
「そうだよ!最後の思い出だよ!」
「行け!」
「行け!」
「行け!!」
「行け~」
そう言って押し出された琴子

(ここで入江君の第二ボタンをもらえたら…)
琴子得意の妄想が始まります。
「あの、入江君。卒業おめでとう。もし良かったら、第二ボタンを…」
「いいよ!」
「へっ?」
『ひゅー、やるー!』
(これって、私が入江君の特別な人って事?)
キスされようとするが…

「あいたっ、いたっ、はっ、入江君。うぉー」
(ボタン、ボタン!)
ボタンくれたのは妄想だったと要約気づいた琴子
「あのぉ、入江君、もし良かったら第二ボタンを…」
「断る!」
「ごめんね、琴子ちゃん」
何で渡辺君が謝るんだ~
って感じだけど、入江君を受け止められる友達って渡辺君しかいないんじゃないかなって思うよね。

「高校卒業しても、女嫌いは相変わらずかぁ~」
「あんたの恋路まだまだ苦難に満ちたものになりそうね」
そう言われて悔しがる琴子
この後どうなるのかな…






PART5へ続く