昔ならいざ知らず、いったんその味を覚えてしまうと、日本の都会の夏は、冷房なしには過ごせない。
しかし、これも、冷えすぎると困りものである。
よく言われることだが、長距離列車の冷房は、冷えすぎることが多い。
もっとも、これには無理からぬ理由もある。
長距離列車には仕事で出張するビジネスマンが上衣にネクタイをして乗っているから、そういう人を標準にすれば別に冷えすぎでもないのだろう。
そういえば車掌さんもキチソとした服装をしているから、あの温度でちょうどよいわけだ。
しかし乗客の中には、Tシャツにジーパンというスタイルの人間も多く、ぼくもよくこういう恰好で乗るのだが、そうなると寒くて居眠りもできない。
