見えにくいあひるの子 -4ページ目

見えにくいあひるの子

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明日の朝刊をご覧ください。

誰か拾ってください。

 

 

二十数歳独身のわたくしの事

ではなく、先日ふと寄ったリサイクルショップ。

この近所ではたぶん一番多く中古カメラを扱っている。

 

普段は通りすぎるジャンク品のかごがある。なぜ、通りすぎるかといえば、自分で修理するような技術はまだないし、縁が無いと思っていたからだ。

 

けれどその日は、時間があったし、積まれたかごを一個一個漁ってみた。上から順番に。

下段まで探せどやっぱりジャンク品。

もう帰ろうかなと思ったその時、PENTAXの純正速写ケースが。

もしやと思ったらやっぱりPENTAX SPだった。

1964年に発売されたこのカメラ、大ヒットしたためにそう珍しい機種ではないが、シンプルな作り故に壊れにくく、生き残ってるものも多いらしい。

胸を躍らせ、あちこちテストしてみる。

 

シャッターも全ての速度問題ないように思えるし、プリズムも腐食していない。

付属しているタクマ―の55㎜ F1.8もカビが目立つが、実用するには問題なさそう。

露出計だけは買って電池を入れてみないと分からないが、仮に露出計が壊れていても撮影自体は出来る。

 

で、何よりジャンク品ということでたったの¥1000!

 

暗い下段のかごの中で寂しそうだったので連れて帰りました。

逸る気持ちを抑えつつ、電池を購入しスイッチON。

頼りないアナログの針が動いた!

 

露出計まで問題なし!

どこがジャンク扱いだったのか。べっとりこべりついた¥1000の値札を剥がし、磨いてあげたら綺麗じゃないか。

 

写真を撮ることの楽しさを教えてくれた、YASHICA minister先輩と並んで。

 

写真を撮りたいと思い立ち、最初に買ったカメラがデジタルではなく、1960年製のフィルムカメラだったというところが、天邪鬼な自分らしい。

でも、正解だったと思ってる。

やっぱりフィルムにはフィルムの良さがある。

デジタルをどんなにフィルム風に加工しても、デジタルはデジタル。

 

さて翌日、雨も上がった為、いそいそと試し撮りへ。

ここを経ねば、本当にジャンクでないかどうかは分からない。

 

いつもの江津湖へ。

うん。

良いではないか。カビの影響も素人目にはよう分からん。

 

露出計も問題なさそう。(電池の電圧が現役当時の電池と違うため一段明るく撮るようにというご指摘を見ていた為に露出オーバー気味に撮ったけど、露出計の指示通りでも良かったかも)

 

ほっとした。

 

カメラが、拾った奴は下手だしいい写真を撮る訳ではないけど、かごの中でカビに腐食されゆく日々から救われた。

と思ってくれればありがたい。

 

いらっしゃいませ。

これからもよろしく。