九頭龍神を求めて〜明けない夜はない 明見湖〜
鶏の鳴き声を聞いたあとはただひたすら寒さに耐え夜明けを待った。皮肉にもここは明見湖という名前だ。当然のことだが明けない夜などないのだ。曇り空は否めないが待望の夜が明けた。テントから外にでて、少し運動すると、それまで縮こまっていた身体は通常通りきのうする。ここに到着した時はすでに暗かったので、改めて湖を見渡す。湖というより……沼?いやいや、ちゃんとこういった石碑もある。間違いなくここは第二の目的地である明見湖だ。湖面に手を付けるための場所を探す。この湖は周りを民家に囲まれているため、早朝の誰もいない時間は幸いだ。両手を湖面に付けると早朝なだけに冷たい。右手からエネルギーを送り、ここに住まわれる龍神様にご挨拶をする。(明見湖 明見龍神)左手に意識を集中すると、すぐに手のひらから肩にかけてジンジンとした感触が広がっていく。それと同時に黄色い何かを感じた。昨日の山中湖のように球状ではない。その黄色い何かは、僕の身体の中の山中湖でゲットした青い玉と同じ場所に留まる。あれ?全部が全部、球状ではないのか?ドラゴンボールのように同じ形状のものが集まると思っていたので、これでいいのかと疑問がでる。しかし僕の意思で変えられるものでもないので、感じたものを素直に受け入れることにした。それにしても、二カ所ともしっかりとなんらかの結果がでている。次は北口本宮富士浅間神社だ。ここではどんな体験をするのか楽しみだ。