駄文「俺VS親不知VS神経VS虫歯VS歯医者0」 | 藤代知己のついったー

駄文「俺VS親不知VS神経VS虫歯VS歯医者0」

歯医者さんは偉大だ。



ケツの穴から手つっこんで奥歯ガタガタいわせてその帰りすがら胃に油性マジックでバカと書いてそのカのまんま小腸よろしく大腸あたりまで線を引き続ける。

それ程の繊細且つ大胆な神経が必要な筈だ。

俺にはマネできない。

誰にもマネできない。


そしてもうこれは医師界でも脳外科、心臓外科、神経外科にも匹敵するレベルの技術が必要な筈だ。

そうであってほしい。

いやそうでなければならない。

何故なら歯痛は意識がある中ではぶっちぎり1位文句なしの痛さだからだ。


結構前に虫歯が痛すぎて拳銃で虫歯吹っ飛ばそうとしてマジで吹っ飛ばしちゃってそのまま死んでしまったアメリカ人のニュースを見ておいおいおいおいと思っていたのだがこれはもう日本に生まれて良かった銃社会じゃ無くて本当に良かったと思わざるを得ない。


まあ基本的に結構体は丈夫で骨折位しかした事の無い他に痛みなんてあんまり知らない男の言う事なんで

否この痛みは歯痛を遥かに凌駕したねというのがあったら是非教えて下さい。


そしてなにより治療への恐怖感。


ぶっちぎりだ。


診察台。

機器。

音。


もうこの時点で三冠だ。


出来るならば行きたくない。

出来るならば会いたくない。


子供から大人まで大多数からそう思われてるであろう歯医者さん。

それなのに他人の口の中に手をつっこんでガタガタいわして治してくれる歯医者さん。



兎に角誰が何と言おうと歯医者さんは偉大だ。



どうも。

日本に16人位いる駄文ファンの皆様こんにちわ。


とてつもなくお久しぶりです。

そうです。

駄文です。


これは俺がここ最近週に1回1年間位歯医者さんに通ったお話。

年間俺がハンターハンターはやく復活してくれよって思う回数位俺の口の中に手つっこんでくれた偉大な歯医者さんと俺のお話。

そして今は通いすぎて3ヶ月お休みをもらっているが来月から再開するタイトル通りのお話だ。

何話になるかはさっぱり解らない。

暇つぶしには最適かと。

よろしくどうぞ。


親不知は生える人と生えない人がいるらしい。

親父が3本生えていて。処置済み。

おふくろが1本生えていて。処置済み。


幸か不幸か俺と弟はそのまんま合わせて4本づつを受け継いだ。


親父はしゃらくせーめんどくせー1回で3本抜いて下さい伝説という藤代家ではおかん山手線で方向間違えて乗って結構経ってから気付いてもうそのまま乗ってた方早いんじゃね否乗りなおす伝説に次ぐ伝説を持っている。

俺と弟はその伝説を追い抜ける環境下にいながら抜こうとはしない。

合言葉は

1本1本慎重に。

1日であんまり血は流さない方が良い。

だ。

俺は現時点で3本抜いている。

あと1本なのだがこれが手強い。

ラスボスだ。


そもそも親不知というものの存在は知っていたのだが自分の奥歯が親不知だという事には気がついていなかった。

気がついたのは高校を卒業したあたり。

だって4本あるんだもの。

使ってたのだ。

一番奥の歯だ。


基本的に歯並びは悪いなーとは思っていたのだが。

今思えば4本生えなくて良い歯があればそりゃスペースくいますがな歯並びも悪い。

そうすりゃ磨きにくいし虫歯にもなる。


そんな事にも気がつかず男子校から心の解放をした俺は専門学校入学を前に虫歯を治しに歯医者に通っていた。

虫歯の処置が終了した時にこの一番奥の歯が親不知だと知った時なんてのは驚愕だった。



「虫歯は終わりだけどね。この親不知は抜いた方がいいね。」



ん?

この人は急に何を言いだすんだ?


『はい?』



「この一番奥の歯は親不知だから抜いた方がいいね。」



ん?

不思議な事をおっしゃる。

もうここには来たくないのだよ。

私は。

もう。

永遠に。


『いや。これは奥歯です』



「うん。だからその奥歯4本は親不知だから抜いた方がいいよ」



おやおや?

馬鹿なのか?

親不知なんてのは生えたり生えなかったりするんだよ。

素人でも知ってますがな。

そんなもんがねー。

都合良く4本も生えるか!!!


『いやいや。違いますって。奥歯なんですって。ちゃんと使ってますって』



「うんだからね。」


うん。

駄目だ。

らちがあかねえ。


きっと向こうもそう思ったのだろう。

概ね正しい。

そして彼は一番最強のカードを突然切ったのだ。

10年も前だがはっきりくっきり覚えている。


「じゃちょっと口あーんして。一緒に歯の本数数えてみっか?」


ふっ

この野郎

上等だ

あーんだ?

やってやろうじゃねーか

鏡をかしな


俺は義務教育以上の教育を受けそして卒業した後に白衣を着たおっちゃんと一緒に自分の歯の本数を数えた。

1本1本数えた。

どっかの国じゃ成人してますぜ。だんな。

江戸時代なら元服してますぜ。月代ですぜ。だんな。

車の免許取ったばっかですぜ。だんな。



なめるなよ。








あわわわわだ。








もうあわわわわだ。




やっと虫歯の治療が終わってもうここには来なくていいと思っていた矢先のこれ。



「な。まー痛くないなら抜かなくてもいいんだけどね」




えー


どっちだよー


なら抜かないよー


えー


うそー


なんで数えさせたんだよー


えー



ありがとうございましたー




餅は餅屋。



多分続く。