心配される農村 | 人は財産なり

心配される農村

「僕は中学の頃から、全く勉強した事がなくて、でもいつもテストは100点でした」

そう語ったのは、近所で夫婦で農家を営む、早稲田の卒業生だった。

「僕も向こうへ行けば、平凡な人間のうちの一人でした」

彼は父の死を受けて、実家に帰省し、今は農家をしている。彼は早稲田大を出ているだけあって、野菜も研究熱心だ。 「一人前の野菜を作るには試行錯誤を繰り返してきた10年間の膨大なデータが必要なんです。初めの頃は、失敗も多かったですけど」

最近は若者の田舎離れ、年寄りの高齢化に伴う農業引退で、草を生やしっぱなしの田んぼが目立ってきている。このままだと10年後20年後の農村がどうなってしまうのか、非常に心配である。