究極の歯周炎 | 愛知県犬山市の歯科~石井歯科室

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私がまだここで開業する前に、出会った症例ですが、40歳後半の仕事帰りの女性で「ごはんがかめない」ということでみえました

上の歯も下の歯も、虫歯もなく綺麗でどこか急性炎症でもあるのかなと思いましたが、さほど腫れている部分もみあたりません


どういうことかな?と「噛んでみて下さい」とお願いしたところ、噛んだ瞬間に上の歯14本全てが、ホッペのほうにぐ~っと真横に倒れるほど傾いたのです


下の歯はほとんどぐらつきがないので、余計に押されて上の歯が倒れたようでした


写真で骨の状態をみてみると、上の歯を支える骨が全て吸収され1本の歯の根っこも支えられていなかったのです
下の歯も根っこの半分近くの骨が吸収されていましたが、根の先はまだしっかり骨が残っていました

上と下のぐらつきの度合いの差があまりにもひらいたのも助長したと思われ、上の歯がこのような結果になったと思われます




基本的に歯を残していくことに思考を働かせるものですが、ここまでの状態は出会ったことがなく、しかもまだまだ働き盛りの、しかも女性。。。

患者様もご自身で状況をよく把握していらっしゃったので、取り乱す事もありませんでしたが、正直、私のほうが複雑な気持ちでした。。。


結局、最終的に総入れ歯にしたわけですが、私自身かなりショックを受けた処置でした


しかし、それでも入れ歯で「かめるようになりました」と言ってもらえた時は「女性は強い!」と改めて思いました