待ちに待ったmy推し、ぽんちゃことNegicco Meguさん30歳の生誕祭。今年は恵比寿のLIQUIDROOMで行われる。大きめのライブハウスだ。キャパ900人らしい。去年・一昨年の生誕祭は、キャパ500人程度のライブハウスで行われ、終演後にお客さん一人ひとりにぽんちゃから記念グッズのお手渡しがあった。こちらからもプレゼントやお手紙を直接渡して、お話して、握手してもらえて、天使なぽんちゃに脳みそトロットロにされたが、キャパから考えるにおそらく今年はそれは厳しい。チケット代も、前回・前々回に比べ、お財布に優しい価格。一人ひとりへのグッズのお手渡しがないことは容易に想像できたが、人事を尽くして天命を待つ。そんなことわざもあるぐらいなのだから、やはり推しに対しては全力を尽くせということなのだろう。

 

生誕祭前日、「I Love ぽんちゃへ」と、ぽん様への思いを便箋に綴りはじめた。なるだけコンパクトに、を心がけてはいたのだが、いつのまにやら便箋はネギッコメンバーへのお手紙最長不倒枚数の5.0枚に達してしまった(これまでの最長は昨年かえぽへの4.5枚)。「また書きすぎた……」と後悔するも、「まあしょうがねーよ。これでもコンパクトにしたつもりだし、みんなこれぐらい書いてるよ」と悟り、申し訳程度のプレゼントとともに袋に入れた。

 

後日この件について元エビ中・現桜エビ~ずヲタのPさんに話したら、「5枚って……、そんなに書く人いません!重い、重すぎます!推しに負担かけちゃダメだP!」と怒られた。「そんなことねーよ!みんなそれぐらい書いてる!うるせーP氏!」「うるせーとは何様ランド!絶対に誰もそんなに書かないP!」「ピーピーうるせーよ!」「うるせーとは何様だP!」と両者一歩も譲らぬ口撃戦を繰り広げた。

 

どちらが正しいという結論には達しなかったが、たぶん私のほうが正しい。

 

 

 

さて今回のぽんちゃ生誕祭。30歳のアニバーサリーを記念して、「Megu×30組のアーティストによる30種類のTシャツ企画〈CURRY RICE RECORDS presents 30 Designer's TEE-SHIRTS market!!!〉」の開催が事前から告知されていた。

 

Negicco公式HPより

 

 

ぽんちゃからのメッセージ「平成元年に生まれ、令和元年に30歳を迎える今年。大きな節目、大事なアニバーサリーということで、今回、好きなアーティストさん30組と一緒にTシャツを作りました!!!全部のディレクションにも参加し、私の希望をぎゅっと詰め込んでもらいました!1枚1枚、アーティストさんとMeguの思いが詰まった作品です。生誕グッズの域を超えたビッグプロジェクトとなりました。ぜひお気に入りのTシャツをあなたのワードローブに加えてくださいね」とのこと。

 

Megu Tを私のワードローブに加えねばだ!

 

生誕祭当日、会社を少々早退し、恵比寿へ向かった。Tシャツ展はLIQUIDROOM併設のKATAというギャラリーで開催される。現地到着。LIQUIDROOMはすでにたくさんのネギヲタさんで溢れていた。開場まであと15分ほど。人波をかき分け、奥のスペースへ行くと、確かにそこはTシャツ屋さんだった。やばくはない。どのTシャツも、カレー大好きぽんちゃをモチーフにした魅力的なデザインばかりで、普段使いでもクールに決まりそう。ぐるりと一周して、5枚ほど非常に心惹かれるデザインがあったが、そのとき脳みそがバグり「全部買っても9万円か。バンクイックのカードもあるし、俺の財力なら買えないことはない。全部買おうかな。いや買うぜ!」と心に誓った。まあでも後日通販もあるらしいし、この日はとりあえずベーシックセット(※)のみに購入をとどめておいた(※レジ脇に平積みされてあった下記2点と、ぽんちゃが全Tシャツを着て写っているフォトブック1冊)。

 

江口寿史さんデザイン / 川島小鳥さん撮影

 

 

会場に入ると、ジャージを粋に着こなしているイケメンさんが色んなものをミックスした不思議なDJをやっていた。見覚えのあるかただった。ゲストDJとして告知されていた「臼山田洋オーケストラ」さんとはこの人のことか、オーケストラと言いつつおひとりなんだな、「臼山田さん」「臼……」「臼……」、あぁ!この人は、下北モナレコードで南波志帆さんとぽんちゃのトークショーで進行をしていた、音楽ライターの臼杵さんだ!と思い出した。臼杵成晃さん、多才な人ということを学んだ。

 

 

■生誕祭

 

定刻になり、やぁやぁどもどもぽんちゃです、と天使な笑顔満開でぽんちゃ登場。

 

「皆さん、こんばんネギネギ。ネギッコのMeguです。今日はCURRY RICE RECORDS presents Megu 30th Curry!Music!& Loves♡Party!へようこそ!お越しいただきありがとうございます。今日の衣装どうでしょ?」

 

客席から「いいっしょ」「かわいい」「かっけー」「おしゃれ」などの声が飛ぶ。

 

「30歳ということで、大人っぽく決めてみました」とのこと。

 

薄茶色のたっぷりとしたジャケットにスラックス。メンズな装いだ。今時の最先端として80年代的ファッション、もしくは『おじコーデ』なるものが若者のあいだで流行っているらしい。この日のぽんちゃの装いはおそらくそれなのだろう。ジャケットの下は川島小鳥さんが撮ったMegu Tシャツ。いかしてる。さすがぽんちゃ、なんでも着こなす。そして80's風なので、我々にはなんだか懐かしくもある。足元までは見えないが、もしも黒のコンバースハイカットをお履きになっていれば、これはあれだ、間違いない、ずばり一世風靡セピア哀川翔さんオマージュだ!と思った。のちほど足元を要チェックだ。

 

「カレー屋さんにも来てもらってるので

食べてね!」とMegu様。

 

 

「さてさて本日ですが、皆さんご存知の通り、私がずっとやりたかったことが、Tシャツ展として実現することができました!うれしい!私が大好きな30人の方たちに、私のアイデアを伝えて、デザインをお願いしたんです。今日はその方達をお招きています!まずはSUEKKO LIONSさんです!」

 

おしゃれな男性1名が登場して、今回の経緯やデザインチーム『SUEKKO LIONS』さんについて、ぽんちゃと10分弱お話。

 

続いて、気さくな男性、アボット奥谷さんが登場して、今回の経緯や西○○在住アボット奥谷さんの裏話(ソロ曲『いつかきかせて』のMVで自宅を使われた)などを、ぽんちゃと10分弱お話。

 

 

 客席の自分、これからあと28人登場するのか、今日はなかなかのハードコアだぞ、と身構えた。

 

続いてDJみそしるとMCごはんこと、おみそはんが登場して、トーク。おみそはん&ぽんちゃが発するゆるやかな和み感が半端ない。10分弱お話。

 

 

 

おみそはんとのトークが終了し、残り27人になったが、ここでぽんちゃ「ではここからはもう一度、臼山田洋オーケストラさんのDJタイムです!」とのご進行で、臼杵さんが再登場し、ハイブリッドなDJタイムとなる。

 

ぽんちゃもDJ Meguに変身して、交互にDJを行うバックトゥーバックスタイル。DJ Megu、『恋のフォーチュンクッキー』by 星野みちるとスクーターズをかけ、私を喜ばす。

 

 

以後、盛り沢山だったので、箇条書きでご報告。

 

・かえぽ登場。アニメソング『Luvly Merry Go-Round』を歌う。ハイテンションな曲。ぽんちゃ「かえぽ、がんばれ!うー、ヘイ!ヘイ!」と合いの手を入れる。ぽんちゃの昔っからのカラオケ十八番とのこと。

 

・Nao☆ちゃん登場。アニメソング『すいみん不足』を歌う。こちらもぽんちゃの昔っからのカラオケ十八番曲とのこと。Nao☆ちゃん、柔らか素材のトレーナーのようなパジャマ着。かわいいのだが、自宅感がすごい。自宅感=無防備=色っぽいという図式になってしまい、人妻Nao☆さんを垣間見た気がした。歌詞を替えて「♪ぽんちゃが私を笑わせる。私がぽんちゃを笑わせる。かえぽが横目で笑ってる。ぽんちゃが腹筋鍛えてくれる。ぽんちゃよ、面白くない私のギャグをいつも笑ってくれてありがとー!」とのこと。

 

・DJ Megu、オリジナルラブ『サンシャインロマンス』をかける。

 

・DJみそしるとMCごはんが登場し、オリジナル曲『ジャスタジスイ』と『スプーンガールのマイカレー feat. Negicco』をDJ Meguとラップ。

 

4:00すぎにNegicco出演

 

 

・DJ 臼山田洋オーケストラさん、クラブイベントなどではほとんど聴いたことがないコーネリアス『太陽は僕の敵』をかけ始める。イントロを聴き、懐かしいと思っているところへ、Aメロから欅坂46『世界には愛しかない』をマッシュアップ。その鮮烈な掛け合わせに客席騒然となる。

 

・ゲスト南波志帆さん登場。ぽんちゃリクエスト曲『ありゃりゃ?』を歌唱後、ぽんちゃといちゃいちゃ夫婦トーク。その後Nao☆ちゃん作詞の『真夜中のヘッドフォン』をデュエット。

 

・最終ゲストとして、Nao☆ちゃん、かえぽが再登場し、Negicco3人揃い踏み。なおかえ、三角帽子でお誕生日をサプライズ演出。ぽんちゃ「楽屋にてその作成過程の一部始終を見ていた」とのこと。

 

三角ハットの文字は、Meguの「M」と、

数字の9に見えましたが「g」とのことでした。

 

 

3人で、Negicco『ねぇバーディア』『圧倒的なスタイル』を歌い、なおかえ、舞台を去る。

 

・ステージにひとり残ったぽんちゃ。これからもどんどん新しいことに挑戦して殻をやぶっていきたいですと抱負を述べ、客席と出演者の皆様に心のこもった感謝のお言葉をもって終演。

 

・出口でぽんちゃお見送りしてくれるとのこと。待機列で待つ。会場SEに流れるは2年前の生誕ソング『星のかけら』。今日、生で聴きたかったなー、やっぱ名曲、と思っていたところに、「♫世界がまわりはじめて、まわりはじめて、まわり、まわり、まわり、まわり、まわり、まわってまわーる」とまさかの針飛び無限ループ。この曲にずっこけはいらないぞーと思いつつ、最後にぽんちゃのファニーなポンコツみが発揮され、会場、なごむ。

 

・「プレゼントや手紙は直接お渡しできません。ボックスにお入れください」という係員さんのアナウンス。想定内だったが、やはりがっくりする。ボックスに、手紙とプレゼントの包みを入れた。以下、ぽんちゃへのお手紙の重要ポイントを抜粋。

 

” I Love Megu(ぽんちゃ)さま

 

Meguさま、お誕生日おめでとうございます!(~中略~)ぽんちゃ、大好きです、愛してます!(~中略~)ということで、ぽんちゃと僕のこの1年を振り返らせてもらいます。まずは1年前の生誕祭。元エスペシア三ノ宮さんの「大好きです。愛してます!」というぽんちゃへのコメントをそのままパクってぽんちゃに「大好きです。愛してます!」とお伝えしました。そしてぽんちゃに「えへへ、うれしいな^^」と言ってもらえました。嬉しかったです。(~中略~)しかし事件が起きました。あれはららぽーと柏の葉でのことです。特典会で「”She’s gone”とても良かったです」とお伝えしたら、「好きな曲?」と訊かれたので、「はい、大好きです。ぽんちゃのことも」とお伝えしたら、ぽんちゃは「顔が赤くなるから、今後、大好き禁止でーす」と仰いました。以後「大好き禁止令」を出された僕は苦しみました。特典会でぽんちゃに会っても「大好き」と伝えられず、言葉が出なくなり、「……ぁぁぁあの、……ぇぇぇっと」とただそこに立ってる木偶の坊と化したのです。まあでもそんなときでもぽんちゃは「髪、切った?」や「お仕事帰りに来てくださったんですね。うれしい!」などいつも機転をきかせた言葉をかけてくれ、はぁぽんちゃ好きとなってました。ぽんちゃはほんと優しくて、まじ天使で女神ですね。(~中略~)でもそんな天使なぽんちゃからの命令に僕は今日、背いてしまうかもしれません。もしも今日の生誕で言葉を交わす機会があったら、大好き禁止令を破り「メグ、大好きだよ、メグ!」と言ってるかもしれません。(~中略~)では、I Love ぽんちゃ。30歳がぽんちゃにとって素敵な1年になりますように。”

・出口が近づいてきて、ぽんちゃの姿が見えてきた。靴は、コンバースではなくヴァンズの黒のオールドスクール。色味的に、ぎばちゃん(白コンバース)ではなく、やはり翔さん寄りであることが確認できた。至近距離。手を振って「大好きでーす」とつぶやきながらぽんちゃの前を通り過ぎていった。その間2秒ほど、ぽんちゃは目を合わせて「ありがとー!」と笑顔満開で言ってくれた。列の全員に優しい感謝の眼差しを送ってくれていたぽんちゃは、やはり天使で女神だった。

 

 

 

 

■帰路

 

ぽんちゃに笑顔でお見送りされて、脳みそトロットロの状態で家路についた。腹が減っていた。おしゃれタウン恵比寿。ラーメン屋さえ相変わらずおしゃれに見え、どの店も入りづらい。私が生誕してから飲食店史上ナンバーワンで行っている富士そばでさえ、過去1度だけ行ったことがある恵比寿店は、起業を狙うエビダン(恵比寿男子)であふれかえっていて居心地が悪かった。ライブ後ひとりの時は、富士そばや富士うどんを食べてさらっと帰ることが多い。しかし今日はぽんちゃの誕生日(実際は前日の6月3日)。カレーを食べなければならない。やや怖かったが恵比寿の富士そばへ入った。個人的に世界で一番うまいと思っているカレーは、富士そばのカレーかつ丼なのだ。自販機を見た。富士そばなのに『特選富士そば』のボタンは今回もなかった。やはりここの富士そばはダメだ、全然ダメだ。しかしカレーかつ丼のボタンはちゃんとあったのでホッとした。570円を投入して、カレーかつ丼の食券を取得。カウンターに提出し、しばらくして店員さんに食券の番号を呼び出された。

 

 

実食。ぽんちゃの誕生日に食べるカレーかつ丼はいつも以上に美味かった。そのときスマホにメッセージが届いた。各種あらため特殊ドルヲタ北村さんからだった。

 

「今日はみのるさんの気配を感じませんでした」

 

「めぐ誕ですか?いるに決まってるじゃないですか。というか北村さん、来てたんですね。想定外です。ネギッコは、ホールライブとかえぽソロしか来ない人と思ってました」

 

「チケット買ったからしょうがないじゃないですか!」

 

「はいはい、(いつも通り安定の)しょうがないですね。いま恵比寿の富士そばにおりますが、来ませんか」

 

「私はもう電車です。ここから1時間半かかる川越の先へ帰る途中です!」

 

「お疲れさまです」

 

「いやーしかしあのDJさんの『サンシャインロマンス』と欅坂のマッシュアップ、あれは天才的でした。ちなみに欅は志田愛佳推しです!色々あってもう辞めちゃいましたが!」

 

「存じ上げませんが、そうだったんですね。ちなみに『サンシャインロマンス』はDJ Meguがかけた曲ですね。欅とミックスされた曲は、コーネリアスの『太陽は僕の敵』です」と返信し、『太陽は僕の敵』の動画リンクを送った。

 

「……『サンシャインロマンス』にしか聴こえません」

 

「全然違うと思うんですけど……。ちなみに『太陽は僕の敵』はこの曲とほぼ同じです」と返信し、スタイルカウンシルの『My Ever Changing Moods』の動画リンクを送った。

 

「……これも『サンシャインロマンス』にしか聴こえません」

 

面倒くさくなり、「まあどれも似たようなもんです。ではさようなら」と返し、スマホを置いてカレーを食べることに集中した。

 

 

改めてこの日のカレーかつ丼、格別にうまかった。この日、この場所、この食べ物に導いてくれたぽんちゃに感謝した。

 

ぽんちゃにとって30歳が素敵な年になりますように。