このブログはもはやNegiccoレポートとして機能していない。しがないアイドルヲタクのただの雑記と化している。最初のころはライブを中心に、ネギッコのことだけをちゃんと書いていた気がするのだが、元々の語彙力不足がたたってきて、今やネギッコに関しては「ネギ最高!」「アイラブNao☆ちゃん!」「ぽんちゃ大好き!」「かえぽ、じつは愛してやまない」というようなことしか書けなくなっている。(なのでネギッコのブログ情報などをまとめてくださっている方々には本当に申し訳なく思っています。)

しかし本ブログが、ドルヲタの雑記と化していったのはある意味必然だったのかもしれない。私をドルヲタと成らしめたネギッコ様のおかげで、3年前までいつもひとりで過ごしていた休日に色んなところに出かけるようになって、ライブや特典会でワクワクしたり、現場で知り合った人と話をするようになったり、なにもなかった自分の人生が激変したことは紛うことなき事実であって、そのぶん話題も増え、面白かった事柄や知り合った人たちのことを此処につらつらと書くようになり、やはりネギを通じて知り合った各種あらため特殊ドルヲタ北村さん(仮)に「時々パトロールしておりますが、最近ブログ書くのずばりサボってますね!」などお叱りの言葉を頂きながら今に至っているからだ。

自分でどう思うのかの次元なのだろうけど、以前ほど孤独ではなくなったのかもしれない。でも本当はなにも変わってなくて、孤独なのかもしれない。出会いがあり別れがある。その時間が毎度短すぎるのは、自己のパーソナリティに問題あり、なのだろうけど、私のうえを人が通り過ぎて行く度にやはり深い孤独を感じるのは3年前と何も変わっていないような気がする。

そうではあるのだが、性懲りもなく今回また新たな人物が登場することになった。ニューカマーのお名前はPさんとしておこう。

Pさんは私立恵比寿中学(エビ中)ファン歴8年というお方。今年1月のエビ中とネギッコのジョイントライブ直後に知り合い、「エビネギ一緒に行けたらよかったですねぇ」など話していた。まさにエビネギがつないでくれた縁、と書きたいところだったがしかし、Pさんがエビ中ファンというのはじつは全くのフェークだった。令和元年における同氏の頭のなかは、桜エビ~ず、sora tob sakana(オサカナ)、amiinAといったティーンエージ女子たちのことでいっぱいいっぱいだったのだ!

とは言えPさん、アイドル全般に対しての造詣はやはり深く、「Negiccoは何度か見たことがあります。すごいグループだと思ってます。みのるんさんはぽんちゃん推しなんですね。かわいいですよね」など仰っていた。アイドルファンとしてネギッコには当然のごとく一目置いている。しかしその言葉の断片(※)から、詳細までは興味を持っていないことが明らかになった。おそらくネギがティーンエイジャーではないからであろう。(※ ×ぽんちゃん→○ぽんちゃ)


そして今回の湯会である。湯会はアイドルオムニバスライブ & ゆけむりDJsが司るDJイベントで、その名の通り、健康ランド的温泉のひろーい宴会場で行われる。ステージ前の一定のスペースにおいて座布団に着席して見るという暗黙のルールがある以外、お客さん、酒を飲みながら踊ったり、騒いだり、風呂に入ったり、「おめえ邪魔なんだよ!」というぐらい丸太のように横になって寝てたりとかなり自由なイベントだ。

 

横になって寝てる人(前回の湯会より)
 
 

ネギッコが出演する湯会には、これまで2回行ったことがある。去年も行ったが、本ブログでレポートするのはサボってしまった。サボりの主要因としては以下2点が挙げられる。

・(一昨年はあったが、去年は)ネギッコ特典会がなかった。

・踊る叫ぶ寝そべる酔狂のひとりになりきれず、ぼーっとしている間に会が終わってしまった。



さて今回の湯会、Negiccoとフィロソフィーのダンス(フィロのス)の出演がまず発表された。今回もネギッコ特典会はない模様。チケットは取らずしばらく様子見していたら、脇田もなりさんとamiinAの出演が追加発表された。それを受け、ネギッコと脇田もなりさんが好きな私、amiinAと(ティーンではないが例外的に)フィロのスが好きなPさん、ともに連れだって湯会へ行くことになった。



今回ネギッコはトップバッターとして登場する。なるだけ前で見たいので、当日朝、やや早めの時間にPさんと待ち合わせ、会場の『東京天然温泉 古代の湯』入り口前の列に並んだ。
 

相変わらず変な壁と思っていたが、「古代」にちなんで

地層をイメージしてることに今回気づいた。

 


開場。宴会場ステージ前の座敷3列目あたりを陣取ることができた。

開演。メリーメリー♡ファンファーレという4人組みの女の子たちが前座で登場する。ゆけむりDJsと入り乱れながら、わちゃわちゃと楽しいステージ。我々、座って見るスタイルでそれを眺める。メリーメリー♡ファンファーレのメンバーが「このあと後ろのほうで無料チェキ会やります!ぜひ来てくださいね!」と語りかけてきた。その瞬間トキメキが走った。「どの子とツーショットチェキろうかな。黄色の子がタイプだなぁ」など思案した。しかしこの直後にネギッコだ。この場所から離れることは絶対にできない。断腸の思いでチェキ放棄を決意したとき、Pさんが冷静にこう言った。

 

「正直私にはこの子達ですら年上すぎる感じです」

 

度胆抜かれた。そう言われ、ステージ上の彼女たちをしっかり見てみると、確かに20代前半な雰囲気だった。

私 「あなた、本当に10代の子たちが好きなんですね」
 

P氏「はい。だって10代の子たちって微笑ましいというか、ハラハラするというか、なんか心から応援できるじゃないですか。私からすると20代の子たちが好きなヲタクってガチすぎて逆にヤバい感じがします」
 

私 「……なるほど。P氏は父兄目線ってやつなんですね」
 

P氏「そうです」

説得力がある。ぐうの音も出なかった。私のメイン推しは、ネギッコ、星野みちるさん、脇田もなりさん。年齢幅は24~33歳。Pさん的に言えば、ガチすぎてヤバい人。そして実際に気持ちは、確実にガチである。しかしここ半年ほどは東京女子流を狂ったように聴いているので、父兄目線も一応持ち合わせている(と思いたいひーちゃん推し)。だからPさん、大目に見てくれないだろうかと懇願しようとしたが、「女子流ちゃんももうとっくに20代だし、結局みのるんさんは80年代的音楽から、ずばり全く抜け出せてないでしょう!」と突っ込みを受けそうな気がしたのでやめておいた。同氏はティーン女子がメイン推しとは言え、amiinA、オサカナさんなど00年代的音楽にもきちんとアジャストしている。


メリーメリー♡ファンファーレが終わり、しばらくしてNegicco開始を告げる『Make Up Prelude』が鳴り始めた。3か月ぶりのネギッコ。ワクワクが高まった。3人登場。こんにちネギネギ。久々の対面に脳みそから幸せ物質が放出するのを感じた。湯会は座って見るスタイルなので座っていたが1曲目は『トリプル!WONDERLAND』。ハイパーネギになる可能性が高い始まりだった。座っていながらも、気持ちはハイパーになろうとしていた。

1.トリプル!WONDERLAND
2.キミはドリーム(ショート)
3.Never Ending Story
4.Tell me why?
5.そして物語は行く
6.愛、かましたいの
7.あなたとPop With You!(ショート)
8.圧倒的なスタイル
9.さよならMusic
10.ねぇバーディア

イベント序盤での登場だったが、Negicco、大トリか!と思わせるほど貫禄のステージだった。対バン形式のときのネギッコは、トリのとき以外は流れを読み、落ち着いたセットリストを組んでくるイメージだったが、今回は珍しくなかなかの炸裂っぷりだった。3人がステージを去っていったあと、周囲は「ネギッコ、やっぱすげー……」とザワザワしていた。自信を持ってPさんに「どうよ、ネギッコ!」と質問した。同氏は「なおちゃんはかわいくて、ぽんちゃんは元気がよくて、かえぽは立ち振る舞いもふくめ美しいですね。曲も良いしハーモニーも素晴らしいし、やっぱりネギッコはとても良いですね」と述べた。細部(※)を除いては、的確なコメントだった。(※ ×ぽんちゃん→○ぽんちゃ)

 

湯会フェースブックの写真より(以下同)

 


ライブ後の感想、自分はというと久々のネギッコ、なんだかとても感動していた。特典会があった前々回の湯会に比べても、そのパフォーマンスは貫録・安定以外のなにものでもなかったし、なによりその間、声をコントロールできず苦しんでいたぽんちゃが、ここへ来て本来の声を取り戻してきていたからだ。ずっとその困難を克服しようと頑張っていたぽんちゃが、ようやく報われるときが来たように思え、嬉しかった。このまま良い方向に向かっていって、ぽんちゃがなにも案ずることなくライブを楽しんでくれるようになったらなと思った。

あともう一点、特に注目したのは、ご入籍後初めて見るNao☆ちゃんだ。ファンとして客席から見る限り、Nao☆ちゃんは今までとなにも変わらずNegiccoリーダーで、アイドルの女の子だった。下世話ではあるが、やはり自然と注目してしまった左手の薬指に指輪はついていなかった。メールやツイッターでの入籍報告、数々の祝福メッセージ、ネットニュースなどでも結婚報道を見かけたが、あれはもしかしたら自分の気のせいかもだったのかもしれない!なおちゃんは今までと何にも変わらずアイドルだ。なので今後も「アイラブなおちゃん」路線を継続していこうと決心することができた。

 



その後amiinAのステージ。Pさん「きゃー!」となる。

 

 

 

会場別室で出演者の特典会が並行して行われる関係もあり、前列の人が少しずつはけていった。特典会に行かない我々は、徐々に前のほうへ移動していった。

続いて脇田もなりさん。いつの間にやら我々1列目のほぼセンターに座っていた。もなりちゃん、今回はゆけむりDJs NachuさんのDJセット。もなりちゃんのバンドライブは必ず見に行っているのだが、DJセットは前回の湯会以来だ。もなりちゃんの声のグルーブが際立つ。もなりちゃんと目が合い、その笑顔に私「きゃー!」となった。

 



そして今回のトリ、フィロのス登場。すっかりブレイクしたフィロのス。周りの人がフィロのスすごい、かっこよすぎるとやたらと騒がしいので、それに出遅れた私は悔しくて「フィロのス、まあ良いよね」と客観的ポジションを取っていた。心が狭いひねくれ者。というよりむしろ、推しを広げて自分を見失うのが怖い臆病者なのだと思う。

フィロのスもまた貫禄のステージングだった。曲もかっこいいし、メンバーもかわいい。文句なしだ。そして私の目はひとりのメンバーに釘付けになっていた。その人はスラッとしていて女優さんのように綺麗だった。黒髪を結った、瞳が大きいそのメンバーは「おとはす」こと十束おとはさん(下の写真中央)。おとはすさん、タイプだ。美しい。客席は無礼講になり、しょっぱなからスタンディング。異常な盛り上がりになっていたが、私は地蔵スタイルでおとはすさんを凝視した。

 

 

 

メンバーが歌いながら前へ出てきて、最前列とパチンと手を合わせたりして、客席をさらに煽る。おとはすさんも間近にやってきた。美しい。私は相変わらず地蔵スタイルでおとなすさん凝視を貫いたが、隣のPさんは「きゃー!」とノリに乗っている。もしもフィロのス特典会に行って、おとはすさんに握手などしてもらったら、基本ちょろい私などイチコロかもしれない。私はもうすでにおとはすさんのことが好きなのかもしれない。いや好きだ。大好きだ。アイラブおとはす、など思っていると、おとはすさんが再度目の前にやってきた。2~3列目の聴衆、おとはすさんにタッチしてもらおうと前方に身を乗り出す。人垣が崩れそうなやや危険な状態。

 

実際に崩れているが、ドルヲタの優しさが垣間見れる崩れ方

 

 

そのときおとはすさん、勇ましい目で「まあ落ち着け」と聴衆をなだめるがごとく、Pさんをたぐり寄せ、その肩をしかと抱いた。

おとはすに抱きしめられ「ぎゃー!」と失神寸前のPさん。

私はそれを見て、目の玉が飛び出るほど驚き、妬み、嫉み「おのれ、P氏!俺のおとはすに抱かれるなんて、うらやまP!」とその首を締めそうになったが、ここで逮捕されたら人生100年時代の残り半分を棒に振ってしまう。気持ちを平静に持っていった。

フィロのス、終了。Pさん恍惚の表情で「フィロのス、最高♡ あんぬ推しだったけど、おとはす推しになる♡」とメロメロになっていた。


ネギッコはもちろん最高だったが、おとはすさんに抱かれたPさんがただただ羨ましかった今回の湯会であった。