『Negicco Best2』リリースイベント、首都圏最終日。
千葉の柏は自宅から1時間半と遠いけど、休日なので最初から行くつもりでいた。

今回、一連のイベントでは、当日前にネギ券が枯れる(特典会券予定枚数終了)という現象が続いていた。今回もその可能性がある。

イベントの詳細を確認してみた。販売をおこなうHMVららぽーと柏の葉店では、店頭予約、電話予約は受け付けず、当日13時半からライブ会場となる屋外広場でCD販売を開始し、ネギ券を配布するとのことだった。

13時ごろ現場に到着。屋外広場への出口近くにあるHMV前には、20人ほどのネギヲタさんたちがソファに座っていた。なんだか今日はのんびりな感じ。

屋外広場に出てみた。建物近くの屋根のある場所が今回のステージになるようだった。簡易的な仕切りが作られていた。その前にはすでに私物が3列ほど置かれてあった。

ステージと客席のあいだに段差はない。ステージ前に5メートルほど平坦なスペースが広がり、その後ろに30段ほどの階段。映画『ローマの休日』で見た公園を思い出した。これは見やすそうだなと思った。

階段の1段目にバッグを置いて、場所を確保した。

天気は曇り。予報では夕方ぐらいから雨マークだった。ここ最近、雨で涼しい日が続いていたが、この日は蒸し暑かった。建物の中に入り、しばし涼んだ。

13時半になり、屋外の特設売り場でCD販売開始。すんなりCDを購入でき、ネギ券を取得した。また屋内に入り、イスに座って涼み、時間をつぶした。

イベント開始30分前の14時半ごろ外に出て、階段に腰掛けた。
やはり今日はのんびりしている。前を陣取ろうとする人はあまりおらず、皆さん適当に階段に腰掛けて、仲間内でお話したりしていた。

開始15分ほど前に、タワレコNegicco担当雪田さん(ゆっきーさん)が「これからリハーサルに入ります」とアナウンス。「本日は過度なコールとかは禁止ですが、ふつうにコールするのは大丈夫です」とのこと。「ふつうに」という言葉に笑いが起きた。
ゆっきーさんが着ていたTシャツ(※後述)に目を引かれた。

ネギッコの3人が出てきて、『土曜の夜は』でリハーサル。
最初は、階段の1段目で座って見ていた。ステージが高くないので、前の人たちに隠れて、3人のお顔しか見えなかった。立ってみた。でも胸元ぐらいまでしか見えない。これはいまいちだなと思い、階段を10段ほどあがり、踊り場のようになっている3メートル幅のスペースに座った。よく見える場所だった。ここなら足元も広いし、思っ切り体を動かせる。そう思い、今日はここで見ることを決めた。
曲が終わり、「本番よろしくお願いします」と3人が言って、いったんステージ左横の扉の中へ入っていった。

定刻の15時をしばらくすぎたころ、「準備に少し時間がかかっているので、もうしばらくお待ちください」とアナウンスがあった。ネギッコにしては珍しい。

15時20分をすぎた。まだ出てこない。「なんかあったのかな? 体調不良とかでなければいいけどな」と少し心配になってきた。ソワソワした空気が周りにも流れ出す。

15時半ごろ、『Make up prelude』が流れ、3人が出てきた。ひとまず安心。曇り空だけど、雨が降る気配はなかった。

1曲目『トリプル! WONDERLAND』。立って見始める人もいたけど、そのまま座って見ている人も多かった。「トリワンは立ちでしょ」と思ったが、しばらく様子をうかがった。幸いにも前の人が立ったので自分も立って踊った。

2曲目『愛、かましたいの』。久々に聴く。また楽しく踊る。なおちゃん、ぽんちゃがステージ脇から出てきて、客席を歩きながら歌い始めた。この場所では前回のリリイベでも、メンバーが客席を練り歩いたという話を思い出した。

なおちゃんが階段をあがって、自分がいる踊り場のスペースにやって来た。1メートルぐらの距離になおちゃん。近くて、焦る。ノッてきたところで、踊るのをやめるのもなんだか悔しかったので、踊り続けた。なおちゃんの横で踊ってる感覚。変な汗が出てきた。近くにいたけど、なおちゃんとは一度も目が合わなかった。

続いてぽんちゃが同じ場所にやって来た。1メートルぐらの距離にぽんちゃ。近くて、焦る。ノッてきたところで、踊りをやめるのもなんだか悔しかったので、踊り続けた。ぽんちゃの横で踊ってる感覚。変な汗がさらに出てきた。近くにいたけど、ぽんちゃとは一度も目が合わなかった。

今日のライブ、なんだかリラックスモードだけど、これは最高に楽しいロケーションだなと思った。

ここでMCが入ったと記憶。ぽんちゃの「こんにちネギネギ!」から、3人、いつものご挨拶。客席は着席する。

3曲目『ともだちがいない!』。ここでは皆さん、着席したまま、手拍子しながら曲を聴く。これまでネギにしてはなにか物足りないと思っていた曲。しかし前週末のラジオ『ネギスタイル』で3人がお話するバックでこの曲が流れていて、その良メロがやたらと印象的に響き、いい曲だなと思うようになっていた。
今日は、ゆっきーさんが着ていたTシャツの影響もあったのかもしれない。最後のサビ前間奏の歪んだギター音と、ここだけ荒めなベースのピッキング音がグァングァンと体を揺らし、気持ちよかった。

続いて『さよならミュージック』。今回は通常のドラムスタート。座ったままの人もいたけど、ぼくの前の人たちは立ち上がった。これはやはり立ちで盛り上がりたい。


『ねぇバーディア』。さらに盛り上がる。

そして『圧倒的なスタイル』。イントロが鳴った瞬間に、歓喜の声があがった。座っていた人も立ちだす。ぽんちゃが「ここは立っていいんですよー!」と煽る。
踊り場の少し後ろ、隣には人がいない場所で見ていた自分を、前の人が「カモン!」と呼び寄せてくれたので、「はい!」と答え、横に並んだ。

また3人がステージを離れ、客席を歩きながら歌う。なおちゃん、ぽんちゃ、今度はかえぽも階段をあがって来て、踊り場で歌う。なおちゃん、ぽんちゃが、もうひとつ上の踊り場まであがって、さらに盛り上げる。

2番が終わるころ、3人は急いでステージに戻り、展開のパートを客席と合唱。

間奏に入り、隣の人と肩を組みラインダンスした。いつもは隣の人との距離が近いけど、今日はスペースに余裕があったので、思いのほか腕をいっぱいに広げることになった。
ラインダンスが終わり、両隣さんとハイタッチした。

ここでいったん幕。リリースイベントの最終日はいつも『圧倒的なスタイル』が歌われるような気がする。

今日は当然ながら「アンコール、ネギ」の声が始まる。

3人が再登場して、『愛は光』。客席は着席のまま。ライブで聴くのは今回で5度目だ。いつもすっーと引き込まれて聴き入るけど、今日はロケーションに合わせ、のんびりと聴いていた。

曲も後半になり、間奏。最後の落ちサビに入る。

なお「♪ああ、わたしが月なら太陽はあなたよ」
めぐ「♪光は愛、」

その瞬間、曇っていた空から太陽がのぞき、ステージにパッと光が差した。


かえぽ「・・・・」

かえぽから歌声は発されなかった。
かえぽはそのあと、うつむいて、涙を流し始めた。

なおちゃんとぽんちゃが、かえぽを真ん中にして寄り添い、かえぽを抱きながら最後のパートを一緒に歌った。

はじめてこの曲で泣いてしまった。
かえぽの「愛は光ね」という言葉を、太陽がかわりに歌ってくれたような気がした。

リリイベの最後にすごいものを見てしまった。

そう思っていたところへ『Negiccoから君へ』のイントロが流れ、のけぞった。

1番が終わり、間奏。ヴォコーダー的なコーラスで本来なら歌わず踊っているだけのパートに、なおちゃんが2番の歌をかぶせてきた。「へー、こういうパターンもあるんだなー」と思っていたら、なおちゃん「間違えた。恥ずかしい!」と言ってお茶目な笑顔を見せた。

感動的だった『愛は光』から一転、ほのぼのとした空気に場は包まれ、『Negiccoから君へ』もまた特別なものとなった。

ライブ終了。特典会が始まる。
今回の特典会の告知では、ハイタッチ&チェキ3枚進呈と書いてあったように記憶していた。だが列に並び様子を見ていると、ちゃんと握手して、長めにお話ししている。「かえぽ、歌詞が飛んじゃったのかな?なんで泣いたんだろう?」と考えた。

自分の番が近づき、くまさんの横へ。くまさんに「アルツハイマーブルースバンド、ほんとに見に行きたくなってきました。市内は、健康ランドとか、カプセルホテルとかありますかね?」と質問した。ネギフェスには行く予定で、土曜の宿は確保した。その前日は未確定。
くまさんは「おー、来てよ!たしか『ほんま健康ランド』ってのがあるけど、意外と旅館とかのほうが穴場多いかもしれないよ」といつもの気さくな笑顔で教えてくれた。

今日は右側ぽんちゃからだった。
「わー!」と言いながら、手を振っているぽんちゃに「こんにちネギネギ、ぽんちゃ」と言うと、ぽんちゃは「今日もありがとう!」と言ってくれた。
「こんにちネギネギ、みのるん」という言葉を期待していたので、握手してもらいながら「みのるんでーす」とリマインドしてみた。ぽんちゃは「知ってますよー」と答えた。
「さておきぽんちゃさん、今日は聞きたいことがあって。昨日の特典会の『つまらなくてもよい話』、ぽんちゃ、どんな話してましたっけ?」と質問した。
「えっとー、ベージュのパンツに醤油がついたかもって話でしたね」とぽんちゃ。

「あー、そうだった!ブログにまとめようと思ったんだけど、ぽんちゃの話だけどうしても思い出せなくて。ありがとう。ではまた明日!」と言い、手を振りながら、左へ移動した。

なおちゃん。握手しながら、なおちゃんのほうから「昨日も今日もありがとうございます」と言ってくれた。覚えていてくれて感激した。「今日も最高でした」と言うと、なおちゃんは「そうですね。ここは場所もいいし、天気も大丈夫だったし、なんかよかったですよねー」とゆっくりと話した。自分はなおちゃんを直視。なおちゃんは、たまに視線を合わせたり、横のほうを見たり、遠くを見たり、視線をいろいろな方向にキョロキョロと動かしていた。
「明日も楽しみにしてます」と言うと、なおちゃんは「明日はさよならポニーテールでいきますね」と、またも前日、自分が「髪、アップにしてるなおちゃん、ほんとかわいくて好きです」と言ったのを覚えてくれたことに感激した。そして「髪、アップにしてるなおちゃん、ほんとかわいくて好きです」と前日と全く同じことを言った。

左へ移動してかえぽ。かえぽに訊きたいことはひとつだった。センシティブなことだったかもしれないので、訊くべきか迷った。でも握手してもらいながら思い切って質問した。
「かえぽ、なんで泣いちゃったの?」
「あのとき、太陽がパッと差してきて、なんか言葉が出なくなったんです」。そう言って微笑むかえぽを、しばし無言で見つめた。
「NHKホールのとき以来、ライブで泣いてしまいました。明日もライブ、行きます。楽しみにしてます!」と言うと、かえぽは「そうなんですね。お待ちしてます!」と答えて、写真が入った袋を手渡してくれた。

そのあと、階段に座って、握手会を続けている3人を眺めた。かえぽにもらった袋には、チェキではなく、ポストカードにしてもよさそうな素敵な生写真が3枚入っていた。

握手会が終わり、最後のご挨拶。ポツポツと雨が降り始めていた。

ぽんちゃが「皆さん、雨に濡れないようにこっち入ってきてください」と言い、皆を屋根があるほうへ招き入れてくれた。ネギの3人は自動的に壁際にあとずさる。屋根の下には、おそらく100人ぐらいのファンの人たちが座って、3人を見守っていた。


「今日はありがとうございました」と軽くご挨拶。
そしてなおちゃんが、「じゃあ、みなさーん、いつ帰るの?!」と、待ってましたのNao☆ちゃんギャグに、一同で「今でしょ!」の大コール。

「バイバイ!」と左手、扉のほうへ向かう3人。誰か(※)がリクエストしたのだろう、ぽんちゃが笑顔で立ち止まって、正面を向き、「バルス!」と天空の城ラピュタ崩壊の呪文を唱えた。

※Nao☆ちゃんと後日判明

そして3人が去り、扉が閉まった瞬間、どわーっと雨が振りはじめた。

「おいおい、まじかよ」「信じられない」「うそだろ」と屋根の下がどよめいた。

神イベントを体験したと思った。
 

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「バルス」後の現場

 


※後述
そのあとぼくは、会場近くの建物の中でしばらく出待ちをした。今回はゆっきーさん待ちだ。ゆっきーさんとお話したことはない。でも思い出作りのために、今日のゆっきーさんと一緒に写真を撮りたかったのだ。しばらく待ったが、扉からは誰も出てこなかった。残念だったけど、あきらめて、ネギオタの皆さんと、上の階のフードコートへ行った。
この日のゆっきーさんは、ぼくがとても思い入れのあるバンドのTシャツを着ていた。