前週、天空劇場にて世界最強のライブを見せてくれたNegicco。
その余韻がまだ残るなか、今回は新宿区主催の無料イベントだった。6組のアイドルが出演するライブで、ネギはトリ。
区主催ということで、体育館みたいな会場で体育座りして見るようなイメージでいた。

会場となる新宿文化センターは初めて行く建物。入り口付近は物産展のようにワイワイしている。
さっそくライブ会場へ入る。驚いた。立派なホールだった。
前回の天空劇場よりも広い。横に広く一列50席ぐらい、20列以上はありそうだった。
新潟のローカルアイドルNegiccoを通じて、東京には色んなホールがあるんだなあと知るようになった。

まだライブ開始前で講演会をやっており、前方にも席が空いているように見えたが、大体の席は私物が置かれ占有済みだった。「若者の集い」ではあったが、座ってる人の多くはかつての若者たちだった。

3列目あたりに空席をひとつ見つけ、そこに座った。

右側、ぽんちゃサイド。

この日の2週間後、苗場プリンスでのNegicco一泊二日イベントで、お隣になったかたに「誰推しですか?」と質問された。
「んー、3人ともみんな好きです」と答えた。
「ハコ推しってやつですね」とそのかたは仰った。ドルヲタ用語をひとつ習得した。
ハコ推しだけど、あえてひとりと言われると、じつはこの頃からぽんちゃ推しになっていた。

以下、ネギッコ特典会における、自分の典型的な流れです。

1.順番が近づく

2.頭が真っ白になって、話そうと思っていたことが色々交錯し、結局どうにでもなれ!と開き直る。

3.かえぽ:「こんにちはー」と挨拶したあと、その美しさに見とれる。しばし無言のときが流れる。自分、がんばって何か言うが、声が小さく「えっ?」と聞き返される。そして「あーーー、ライブよかったです」もしくは「がんばってください」とかしか言えないまま移動。消沈。
 

4.Nao☆ちゃん:「こんにちはー」と挨拶したあと、なんか言おうと思ったら、先に予期せぬことをバッと言われ、慌てふためき「えーっと、そうです〜」ぐらいしか返せないまま移動。さらに消沈。
 

5.ぽんちゃ:優しい笑顔とともに返答しやすい言葉をまずかけてくれる。何かしら会話が成立し、これまでの意気消沈を払拭してくれる。そしてお互い笑顔で手を振りながらさよならする。

このような流れを何度か経て、次第にぽんちゃ推しになっていったのだ。

かえぽとNao☆ちゃんも、もちろんいつも優しい笑顔で迎えてくれるけど、ぽんちゃにはなんだか特に優しくしてもらってるような気がして、あのとびきりの笑顔を思い出すと、特典会のあと2〜3日はホクホクでいられる。
なので、自由席のときはぽんちゃ側に行くことが多くなっている。
 

カレー大好き「ぽんちゃ」ことMeguさん(じつは魔性?)

 

さて、ライブ。トリNegiccoの前では、東姉妹♀(ひがしまい)とおやすみホログラムの2組が印象深かった。


■東姉妹♀

生ハムと焼うどんの、東さんの三姉妹ユニットとのこと。生ハムと焼うどんはテレビで見たことがあったので興味があった。生ハム同様、やはり面白かった。
長女さんのステージ度胸にはただただ驚くばかり。この人はいったいどんだけ肝がすわってんだと思った。寸劇を主体とし、歌は、最初と最後に同じ曲を2回。DIY、精神はまさにパンク。
客席から男性を連れてきて、ステージにあげる。男性はステージ上で正座。そののまま放置状態でライブは続く。ザ・シュール。男性は正座しているだけで何にもしていないが、何にもしていないその様が、ステージングに花を添え、素晴らしい存在感を放っていた。


■おやすみホログラム

女性二人組。名前も初めて聞くグループだった。見た目は、おしゃれロック少女という感じ。
ライブが始まって間もなく、ちょっとトイレに行った。しかし、戻ってきたらえらいことになっていた。

メンバーがステージからおりて、客席の高い位置に立ち、客を煽っていた。ファンがそれに群がる。短い時間のライブだったが、会場は騒然となった。
イベントエンディングで、本日の演者が一列に並び、MCの電撃ネットワークのかたがそれぞれにインタビューした。Negiccoはさすがぽんちゃ、今回のイベントにふさわしいコメントを述べ、「100点満点ですね。もう優等生!」という言葉をいただく。そして、おやすみホログラムのふたりのほうを向き、「それに比べて、あなたたちはダメでしょ、あんなことしちゃ!」とふたりを軽くおしかりした。ふたりとも、あー、すいませーん、ぐらいのリアクション。
でも悪い感じはしなかった。シャイでうまく話せないから音楽をやってる感じ、昔のバンドマンみたいだなと思った。


■Negicco

おそらく20分ぐらいと思われる短い持ち時間だったが、そのなかで余すことなくネギッコワールドを見せてくれた。
最初の「Relish」で、あっという間にハッピーな音楽の世界へと導く。
2曲目は、2回目の拝聴となる「愛、かましたいの」。だいぶ曲の構成が理解できてきた。
その後、「さあ、いきますよ!」という感じでギアを2段階ぐらい一気に上げ、「トリプル!Wonderland」、「ねぇバーディア」、ラストの「さよならMusic」。圧巻だった。
先週の天空劇場のディスコ状態を、無料で追体験させていただき、ネギさんありがとうございます、新宿区ありがとうございます!だった。

このライブで一番印象に残っているのは、自分の後ろの席にいた若い男子の言葉だった。
おそらくネギを初めて見たであろう彼はライブ後、こう言った。


「ネギッコ、やべー、やばすぎる!」


「でしょ!」と心の中で返すことしかできなかったが、とてもうれしく感じた。

こういうときにカリスマネギファンのかたはCDを渡すのだろうなと思った。