震災後のガソリンスタンドは地獄絵図(1)からの続きです。
この状況でどうするべきか。
店の鍵を家に取りに行ってからもう一度来ようか…
でも、自分の車ももうガソリンがない。
なぜ従業員達は居留守をしてるのか?
何か意図があって居留守をしてるのは間違いない。
多分騒ぎになるから居留守してるのだと思う。
だったら連絡繋がってから行動するべきか?
結構な時間そんなこと考えて動けずにいたらやっと副店長が休憩室の2階から降りてきてドアを開けてくれた。
副店長は大分ヤツれていて制服も着てなくてスウェットの格好だった。
騒いでるお客様は店から出てきた副店長に私より先にそれぞれが話しかけ始めました。
店はいつ開くのだとか、なんで説明しねえんだ!とか罵声を浴びせていました。
副店長はドアを顔が出るか出ないか分からないくらい少しだけ開けて口元だけドアから出した状態で
「単純にガソリンがないから売れません。タンクローリーが来るまで何も出来ません。」と冷めた態度で言った。
それも、タンクローリーはいつ来るかも分からないとのこと。
だからいつお店が開くかは分かんないとのこと…
それを聞いたお客様の一人が「なんだその態度?もうここでは給油してやんねえぞ!?」とぶちギレましたが
副店長はフルシカトで私の手を掴み店の中に引きずりこんで鍵を閉めシャッターも閉めました。
なんで、そんな態度を取ったかは別の機会に書きたいと思います。
2階には店長がテレビを見ながらボッーとしていました。
私は怒られるかなと思いましたが
私を見るや
「おーお前無事だったのかー」
「死んだのかと思ったよー」と冗談を交えて目をこすりながら言ってきました。
私は震災時一緒に働いてる彼女とディズニーに行ってたのがバレないかと不安でしたがそれどころの騒ぎじゃない知りひとまず安心しました。
しかし、安心するのは早くここからが地獄の始まりだったのです。
店長は
「もう日本終わりだね」
トラブルは地震のせいで高いところ保管してたホイル付きタイヤが落っこちてきて預かってたBMWに当たってBMWの屋根が傷ついたとのこと。
また、地震が起きた時給油する機械が誤作動を起こしてデータが全て消えてしまったらしい。
そこのお店にはガソリン、灯油の配達をやっており400L灯油が入るタンクローリーがありました。
「もう日本終わりだね」
「原発で放射能にまみれて死ぬんだな」
「昨日はホント散々だったわー」
「昨日はホント散々だったわー」
と眠そうに話始めました。
昨日は地震が起きた後、ガソリン給油にお客様が殺到しトラブルもたくさんあって電話も鳴り止まずガソリンの在庫がなくなってからも
お客様が殺到し結局帰れなかったらしい。
バイトや他の社員は他のお店に応援に行ったとのこと。
トラブルは地震のせいで高いところ保管してたホイル付きタイヤが落っこちてきて預かってたBMWに当たってBMWの屋根が傷ついたとのこと。
また、地震が起きた時給油する機械が誤作動を起こしてデータが全て消えてしまったらしい。
だからお客様からお金が貰える金庫のお金も会わずにガソリンの在庫が合わない状況でした。
色々と今の現状を聞いていると
店長がおもむろに私に鍵を渡してきて
「 ちょっと消防署とお得意様にガソリン配達をしに行ってくれ~」と言ってきました。
お得意様とはや○ざさんですね(笑)
ガソリンスタンドは法律上 どんなことがあってもパトカー、救急車などの緊急車両用にガソリンの在庫を残しておかなければいけません。
緊急車両は毎日給油しなくてはならないので消防署に給油しなければならなかったのです。
どうやって行くかって?
そこのお店にはガソリン、灯油の配達をやっており400L灯油が入るタンクローリーがありました。
そのタンクローリーにガソリンを入れて給油しに行けと言うのです。
しかしながら、並んで待ってるお客様達にはガソリンはないから売れないと断ってるのに今から外で怒って待ってるお客様の前で
ガソリンなんて入れてたらどうなることか想像が出来ます。
てか、なんでよりによって俺が行かないといけないの?
お得意様は緊急車両でもねえし!!!!!!
私がたじろいでいたら店長がテレビを見ながら
「おい!ビビるな。こういう時は客のクレームとかは聞かなくていい。俺たちはインフラ業だ。クレームに丁重に対応しなくてもどうせ車はガソリンがないと動かねえんだから来なくなる事はねえ。東京電力を見てみろ。あれくらい開きなおれよ」
と言ってきました
そんなこと言われても全然気は乗らず恐る恐る消防署とお得意様に向かう準備をするのでした。