モンゴルラリー、五日目(後半)。自分と向き合うということ。 | 未来日記2

モンゴルラリー、五日目(後半)。自分と向き合うということ。

ここからの続きです

まだまだお昼間に、
キャプテンも空撮から無事帰ってきて、
こちらも車の修理を終わっていたので、
さあ、これからどうようかと。

と思案していると、
いつも早くゴールしている日野レンジャー(カミオン)の
菅原テルくんから「街でも行かない?」
という魅力的過ぎるお誘いが。

もちろん行きます。

当然ですけど。
当たり前ですけど。
ケンちゃんニューフレーズ)

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駐車しているだけで確実に浮いているカミオン


街は、相当ひなびていまして。
というか、ドラクエの大きな街そのまんま。
絶対に武器屋とか防具屋さんあるよ。
宿屋と教会はどこ?
と探してしまうくらい、あの世界観と似ておりました。


今回の街訪問の目的は、

-シャワー
-美味しいもの

この2点。

で、まずは腹ごしらえのために
テルくんオススメのホテルのレストランへ。

メニュー、さっぱり読めません。
言葉、まったく通じません。

ラム、苦手です。
チキン、食べたいです。

当然、ジェスチャーでしょう。


「コーッコッコッコッコ!」

口をとがらせ手をばたつかせながら、
鶏の真似をしてみました。

見事、一発で通じました。
スゲー苦笑いされたけどさ。

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これが出てきたチキン


美味しかったんですけど、
ほんの少ししか食べられませんでした。

なんだか、ホントにお腹が空かないんですよね。
いつも揺られているせいでしょうか。


そして、お楽しみのシャワーへ。

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一番大きな車と一番小さな車


これ、お風呂屋さんなの?
人んち?

という外見なのですが、
入ってみると、個室なシャワー屋さんでした。

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これが中


ここの特徴

-下がヌルヌル

-水はちょろちょろ

-特殊なスメル充満

極めて不快適な場所なのですが、
今は水を浴びられるだけで、とっても幸せ。
環境の違いって大切なのね。

持ってきたシャンプーと石鹸で、
全身ガシガシ洗います。

これが、マジで、最高。
こんな気持ちのいいシャワーがあるだなんて、
今まで知らなかったよ、オレ。


これで身はスカッとしました。

が、心はイマイチ曇り空。


ETAP-2の夜、苦しんでいる僕を見て、
菅原会長はこう仰いました。

「井手くん、ラリーはね、自分の弱いところが全部出るんだよ。」

本当に、本当にその通りなんです。

自分がこんなに弱くて情けない男だったなんて、
今まで知らなかった。

ここまで何もできなかったことなんて、
少なくとも社会人になってからは、一度もなかったんです。

多少は、ちょっとは自分に自信があったんです。
でも、そんな自分が、本当に何もできない。


初日と二日目を終えて、
弱い自分を知る辛さが身に染みました。

これまでの3日感、
そしてこれからも数日間、
無力な自分と真っ正面から向き合うことになります。

そう考えると、
本当に心が重くなってしまったのです。


夜は、ゲルの中で宴会でした。
たくさん持ってきた缶詰を出して、
MSRのシングルバーナーで炒めたりして、
皆さんに食べてもらいました。

ぬるいビールとウィスキーのストレートを飲みながら
色々な話をして、
たくさん笑いました。

それはとても楽しい時間だったけれど、
ふと我に返ると、心が重くなってしまう。

楽しいけど辛い、
辛いけど面白い、
飲んでるけど酔えない。

とても心の動きが激しい夜を過ごすことになりました。


明日も600kmを超すロングコース。

一人外に出て、ちょっと遠くまで歩いて、
ものの見事な天の川を見つめながら、
ざわついた心を落ち着けていました。

ラリーはまだまだこれからだ。
がんばろう。


そうつぶやいていると、
偶然車のヘッドライトがこちらを照らしました。

明るくなった回りを見たら、
僕の20m斜め前で、
誰かがノグソってました。

その人はしゃがみながらマンガみたいに驚いた顔をして
手でお尻を隠していました。


あれには笑った!