むすこのすもう。

昨日、息子の学校は文化祭だった。



幼稚園から大学まで、

まさにお祭り状態。



初等科での目玉イベントのひとつに、

相撲がある。



3年4年だけの、

それはそれは熱いバトル。



息子は柔道をやっているせいか

体格（かなり細身）のわりに結構強かったりするので、

去年も今年もクラス代表に。

（1クラス5名）



そこで、3クラスの総当りによる試合が

行われるわけだ。



他の選抜メンバーをみてみると、

まあデカイこと！





ちなみに去年は先鋒として、

微笑みながらサクッと2勝。

見事チームに勢いをつけた。





で今年は、去年の実績を買われてか

中堅として中盤を固める役目に。





そしていよいよ、試合開始。





なぜか取り組み前に、緊張した面持ちに。



彼はいつも、必要以上にリラックスしているタイプ。

ほとんど緊張している顔は見たことがない。



普段は絶対に見せない表情だ。



いつもとは違うな、、と思っていたが、



結果、負けてしまった。





「負けちゃった～、ゴメンね♪」





てな顔をしているかと思ったら、



本当に、本当に悔しそうな顔をしている。





9年間付き合ってきて、

初めてみる表情だった。





次の試合は、

体格の違う相手に押し込まれるも

土俵際で大逆転。

テクニックを見せた試合だった。





そのとき彼は、

少し安心したような笑顔を見せた。





柔道をやっているせいか、

まわりからは強いと思われていたんだろう。



それがプレッシャーになっていたんだと思う。



自分でも、負けるわけにはいかない、

と強く感じていたんだと思う。





期待されることの大変さと、

結果を出したときの喜びを、



この体験を通して学ぶことができたと思う。





そんな成長を垣間見ることができて、

僕は本当に嬉しかった。





普段はあんなにフラフラしているのに、

いつもはニコニコしっぱなしなのに、

やる時はやるんだ。





小さいと思っていた息子も、

少しづつ、男になってきた。





そんな彼の笑顔を見て、



僕は思わず、涙ぐんでしまった。