【完成した記念誌を見る左から新村、小林、原、佐藤さん】
【色鮮やかなラッピングバス】
東御市の海善寺北区は、区設立50周年を記念して「海善寺北区50年のあゆみ」を発行した。
どんど焼きや花見、歩こう会などの行事や、美化推進委員会の花壇作り、シニアクラブ「善友会」の活動などをカラー写真を多用して紹介。
歴史年表も掲載した。
編集委員長の小林峯雄さん(81)は「50年の歩みを振り返り、これからの歴史づくりに生かしてほしい」と期待する。
海善寺北区は、1973(昭和48)年に47戸70人で発足。
林や桑畑などに宅地造成が進み、いまでは240戸591人が居住する。
今年3月に編集委員会を立ち上げて「読みやすく、手にとってもらえる区誌を」と会議を重ね、6カ月ほどで完成させた。
とりわけ資料収集には苦慮したといい、区民から総会資料や行事の写真などを提供してもらって「道筋をつくることができた」と振り返る。
編集委員は、30代から80代の男女10人。事務局の新村純作さん(79)は「この地で生まれ育った人にとってはここが故郷。心のよりどころとなる資料にしたいと試行錯誤を繰り返して作り上げた」。
副委員長の原昇さん(81)は「区民に協力していただき、編集委員それぞれが持てる力を発揮していいものを作ることができた」と感慨深げ。
区長の佐藤祐司さん(76)は「苦労して区を立ち上げ、住みよい地域にしようと取り組んだ先輩方の努力を知り、その心持ちを若い世代に引き継ぎたい」。
1974年からこの地に住む小林さんは「南斜面で日当たりが良く、子育てにもいい場所。海善寺北区は、ここを選んで来た人の集合体。仲良く、和気あいあいと暮らしたい」と話す。
A4判48ページ。
275部製作し、区内の全戸に配布するほか、市内の図書館などに寄贈する。
東御市地域づくり活動補助金事業を活用した。