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 国は各分野で功績のあった人をたたえる「秋の褒章」を3日に発令。

褒章には人命救助の紅綬褒章、社会奉仕の緑綬褒章、農商工など業務精励の黄綬褒章、学術や芸術での功績の紫綬褒章、産業・福祉や公の委員などで尽力の藍綬褒章があり、今回は全国746人、うち長野県内在住は9人が受章する。

 本紙関係分の受章者は1人。

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 会社を早期退職し、ボランティアが好きだった。

病院への送迎のボランティアをしていた時、犯罪や非行をした人の立ち直りを支え、犯罪の予防活動などを行う保護司の依頼を受けた。

 以来、20年にわたり更生に携わっている。
 

 現在は制度的に行っていないが、保護司になりたての頃は、対象者が逃げてしまったことから、逃げ込んだ先で何日も寒い中で待ったこともあった。

 

 対象者には「一度の人生、悔いのない人生送りましょう」や「持って生まれた性質は変えられないが、行動は変えられる」と話し、褒めることを重視。
 

 担当した若者が更生し、手に職をつけて独立、子どもができたことを報告に来た時はうれしかったという。

最近の傾向として再犯が多く、社会全体での更生が必要だと感じており、刑法改正を評価している。
 

 上田地区の保護司会の役員も務め、地元自治会でも役員を担った。

 

 受章には「夢にも思わなかったことでうれしい」と喜んでいる。