【絵本を寄贈した石舟自治会の関係者ら】

 

【民話「石舟」などの絵本】

 

 

 

 

 上田市の石舟自治会(小林正男会長)と石舟歴史の会(滝沢博文会長)は地域に伝わる民話などを題材にした絵本と動画を制作した。

 

 「真田の郷の民話」=宮島清著=に収録された「石舟」と「山遠家(やまとおか)のきつね」。

 同自治会副会長の小田卓資さんが創作した「フーちゃんにもらった宝物」の3作品。


 同自治会が平成30年度から「市のわがまち魅力アップ応援事業」を、活用して展開する「石舟地域の歴史遺産を活用した住民交流活性化事業」の一環。


 事業の初年度から順次、紙芝居の読み聞かせなどを行う地元のボランティア団体「ミミールの会」=大塚なお美代表、4人=に依頼して3作品の紙芝居を制作。

昨年度から”紙芝居のデジタル化”に取り組み、今年度事業で絵本と動画を制作した。
 

 「石舟」は川の岸辺で仕事をしていた石工が男神から逃れてきた女神を石の舟にかくまう話で、ほのぼのと温かみのある絵柄が魅力的だ。


 同自治会などは絵本3作品をそれぞれ5冊ずつ上田市に寄贈。

 関係者が24日、市真田地域自治センターで土屋陽一市長に手渡した。
 

 小林自治会長(68)は「大変素晴らしい絵本ができたので、ぜひ多くの市民の皆さまにご覧いただきたい」とあいさつ。
 

 土屋市長は「地元の歴史文化や地域に愛着を持つことは大切なこと。活動を広く伝え、次世代につなげていただきたい。絵本は図書館などに配置し活用させていただく」と感謝した。
 

 動画はYouTubeで公開しており「真田郷の民話」で検索すると視聴できる。