上田地域広域連合議会は25日、10月定例会を開会、提案は令和3年度決算認定4件、補正予算案2件、報告1件。

 一般質問を3議員が行った。


 開会あいさつで土屋陽一連合長は、再び[

「新型コロナ」の新規感染者が増加傾向で感染警戒レベルが4に引き上げられたことから、冒頭で基本的な感染防止対策への協力を呼びかけた。


 最重要課題としている資源循環型施設建設については、環境影響評価の2段階目「方法書」の手続きが県知事意見を受けて完了。

 今後は、知事意見を取り入れながら、建設候補地周辺の現地調査を開始するため、地元6団体の建設対策連絡会と懇談、諏訪部地域の住民との意見交換会を行ったことを報告。

 

 建設に反対する諏訪部自治会が話し合いに参加してもらえるように働きかけるとし「一歩一歩ではありますが、着実に進んでいる。今後も建設候補地周辺の皆さまとの信頼関係を大事にし、話し合いを継続しながら努力する」とした。

 環境影響評価は今後、調査・予測・評価を実施し、環境保全措置を検討し、その結果から「準備書」を作成することになる。
 

 地域医療対策では、信州上田医療センターの医師確保支援で増加し、10月1日現在で82人になった。

救急搬送で医療圏外搬送が以前より減り、令和3年度は87・4%が収容できているとした。

現行の地域医療対策事業は、来年度が最終年度のため、今年度内に事業の方向性を決定するとした。
 

 広域消防では、救急出動件数が9月末現在で昨年同期比794件増の7641件。

「新型コロナ」関連の出動は、146件、令和3年は17件だったことから急増している。


 上田の広域消防が発足して50周年のため、11月24日に記念式典を行うことにも触れた。
 

 令和3年度の一般会計・特別会計の歳入合計は49億2469万円余、歳出合計は46億7177万円余の黒字。

 

 各決算に対する監査委員からの意見書では、地域医療対策事業に関連する部署が2課あることから、令和6年度以降の新たな枠組みでは組織の一本化などの体制見直し。

各クリーンセンターの老朽化から、施設延命と同時に、緊急的に操業不可を想定し、施設間の連携について検討することが指摘された。
 

 補正予算案は、燃料や電気料金高騰を受け、各施設の光熱水費の不足分を計上。

一般会計・特別会計あわせて6032万円余を追加。

報告は、専決処分した丸子消防署に配備する災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車の購入。

入札で長野消防設備㈱上田支店が落札、契約額は6908万円。
 

 一般質問では、半田大介議員が資源循環型施設建設で「方法書」県知事意見の内容に関連し、環境教育にもつながる調査方法などを知らせる展示スペースを清浄園などに設けることや、広域観光でダムや橋などのインフラや山城などの活用を提案。

 

 齊藤加代美議員は地域医療対策で、輪番制病院が厳しい状況になっているとしてその要因について分析を説明し、次期広域計画の医療、住民と考える救急医療体制について質問。

 

 矢島昭徳議員は消防行政について、令和元年東日本台風を経験した後の改善強化、救急搬送などを質問した。
 

 広域連合議会議員で、上田市議会から選出の古市順子議員の辞職に伴い、新たに宮下省二議員が選出された。