【商店街を進む武者行列】

 

 

【青木さんふんする木曽義仲】

 

 

【木村さんふんする以仁王】

 

 

 

 

 

 上田市の関係団体でつくる信州丸子義仲祭り実行委員会は23日、5年ぶりの「木曽義仲挙兵武者行列」を、上丸子商店街や安良居神社で開いた。

 

 丸子で挙兵したとされる平安末期の武将木曽義仲をテーマに、鎧兜などの衣装を着用した武者行列が街中を練り歩くイベント。

義仲をはじめ、巴御前、丸子小中太、依田二郎をモデルとした武者や、弓隊、なぎなた隊など100人規模の行列となる。

 4年に1度開催しており、本来は昨年度の計画だったが「新型コロナウイルス感染症」の影響で今年度の開催となった。
 

 今回は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の俳優陣から、木曽義仲役の青木崇高さん、以仁王役の木村昂さん、今井兼平役の町田悠宇さんが参加。

 また、総合司会は、義仲祭りエヴァンゲリストの迫田孝也さんとフリーアナウンサーの小川さなえさんが務めた。
 

 行列参加総数は112人で、午前10時半過ぎに、デリシア上丸子店前を出発。

 地元住民がふんする木曽義仲の影武者や巴御前を先頭に、県内外から応募があった一般参加60人、丸子弓道会11人、なぎなた連盟上田教室6人、藤華久三社中6人、鎌倉もののふ隊(鎌倉市)15人などの参加者が続いた。


 行列がくらしの広場あさかわ駐車場に到着すると式典「祝いの義」を実施。

ここで、青木さんら俳優陣が登場し、安良居神社までの行列に参加した。

 式典会場や沿道に集まった観衆は、手を振ったり、写真を撮ったりして楽しんでいた。
 

 駐車場や神社などでは、藤華久三社中の義仲舞踊、なぎなた連盟上田教室の薙刀演武、丸子弓道会のかぶらや披露、必勝祈願の義などの催しもあった。

 午後は、丸子文化会館で、NHK長野放送局、上田市、実行委員会主催で、俳優陣のトークライブなどがあった。
 

◇  ◇
 

 丸子では、木曽義仲を地域の誇りとし、貴重な歴史資源と考える住民も多い。

 これまで、地元団体の「木曽義仲信州丸子会」が中心となり

 ・義仲桜ライトアップ

 ・史跡の案内板設置

 ・散策マップや歴史漫画本の作成

 ・学校との連携ーなど。

  多くの義仲関連事業に取り組んできた。
 

 同実行委員会は、木曽義仲信州丸子会、上田市商工会、市、などで構成。

信州丸子義仲祭りとして、秋の武者行列をはじめ、さまざまなイベントを企画。

 11月20日には記念講演を予定している。
 

 武者行列は、義仲の歴史や史跡を学び活用するとともに、連携して次世代に継承する取り組みの一つ。

新たな協働の形の創出と、地域に誇りを感じながら、魅力と活力あふれるまちづくりに寄与する目的。
 

 また、今年度は「NHK大河ドラマ」に、義仲や巴御前が登場することから、義仲イヤーと位置付けた。

 ”義仲挙兵の地丸子”を全国に広げ多くの誘客につなげるとともに、武者行列を軸とした各種事業。

貴重な地域資源の認知度向上と、地域の一体感醸成を図る。
 

 実行委員長で、丸子会会長の小林秀男さんは「木曽義仲という850年前の若武者を通じ、大勢の人と縁を持つことができ、うれしく思う。

義仲という言葉を見たら、ぜひ丸子に足を運んでもらいたい」と話した。