【現在行っているうえだみなみ乳児院の

展示】

 

 

【3団体連携の発表会見(17日)】

 

 オレンジリボンに込められたメッセージ「児童虐待防止」。

 11月は「児童虐待防止推進月間」。

 また、10月は、温かい家庭を必要としている子どものため「里親月間」。
 

 上田市のうえだみなみ乳児院、ながの子ども虐待防止オレンジリボン2022実行委員会、チャイルドライン上田は「すべての子供たちの笑顔と夢や希望にあふれた未来を後押しする3団体連携パネル展」を、上田市役所本庁舎1階総合案内近くで来月中旬まで行っている。
 

 全国の児童相談所の対応件数が増加を続け、死亡する事件も後を絶たない状況。

 このような状況から国では、従来の取り組みのフォローアップ、早期対応、子どもの支援などを更に推進するため、9月の関係閣僚会議で決定。

 

 ・子どもの権利擁護のための体制支援

 ・児童相談所や市町村の体制強化

 ・児童虐待の発生予防と早期発見

 ・適切な一時保護の実施・

 ・社会的養護の充実

 ・関係機関における事案への対応強化ーなど。

来年4月創設の「こども家庭庁」が司令塔機能を発揮。

政府一丸となって取り組み、できることは家庭庁創設を待たずに、速やかに取り組む―としている。

 児童虐待防止は全国的に喫緊の課題になっている。
 

 3団体としての連携パネル展は、今回初めて開催。

 うえだみなみ乳児院が、今月30日まで。

 オレンジリボンが、31日から11月4日まで。

 チャイルドライン上田が、11月7日から11日まで”リレー形式”で展示を行う。


 現在展示が始まっているうえだみなみ乳児院の丸山充院長は「さまざまな要因で家庭での養育が困難な乳幼児をお預かりしている。特定の大人と暮らすことができるよう、施設から家庭へ、里親支援事業に取り組んでいる。正しく里親制度を周知したい」と話す。これまでも他の施設で毎年PR活動を行ってきた。展示では施設の紹介、家族と暮らせない子どもの状況、里親の募集、子どもを迎えた人の声、里親制度の紹介などを行っている。


 オレンジリボン実行委員会の上田地域事務局で、児童養護施設森の家はらとうげ支援員の土屋貴之さんは「児童虐待防止の啓発を行っており、以前はたすきリレーも行っていたが、コロナ禍のため、配布物などで啓発活動を行っている。今年度は11月3日、砥石・米山城まつり、11月6日は上田真田まつりで活動を行う。児童の虐待を少しでも減らしたい」と語った。

 

 展示では児童虐待の現状を知ってもらい、児童相談所に直通する虐待対応ダイヤル「189」の電話番号のPRなどを行う。


 チャイルドライン上田の中村彰事務局長と茅野浩恵事務局次長は「子どもたちからの話しを電話で受けているが、その中には虐待が疑われる事例もある。その時『189』という電話番号あることを子どもに伝えられる。児童の虐待防止に力を入れたい。展示で、市役所に訪れる市民の皆さんに児童虐待のことを考えてもらいたい。今後、一緒に活動する皆さんと連携したい」と語った。

 

 展示では、チャイルドラインの活動や、実際に寄せられている子どもの話を紹介し、身近な子どもに関心を向けてもらう内容になる予定。