【実演をしながら生け方を話す唐木氏】

 

 

 上田商工会議所女性会(山崎孝子会長)は19日、上田市のうな藤で伊那市の花人・唐木さち氏を招きセミナー「野の花に生かされて」を開いた。

 33人が参加した。
 

 唐木さんは、セミナー開始前に会場の玄関や廊下、床の間などに自宅の庭から採ってきた野の花を生けて参加者を待った。
 

 唐木さんは野の花の大家、川瀬敏郎氏に20年間師事。

長野県カルチャーセンターの講師や伊那市芸術文化大使を務めている。
 

 「花の道には誘われるように入った。『生かし切る』という言葉が大好き。人の組み合わせも大事ということを花から学んだ」。床の間などに生けた野の花の名前などを説明しながら「力強いものがあったら、ほっとしたものを生けるなどメリハリをつけ、全体が一つの景色になるように」。

 また、生け花の実演も行い「葉っぱを虫が食ったようにちぎると秋らしくなる。放物線に生けるとおしゃれになる、余白がものを言うように扱って」など生け方のコツを話しながら生けた。
 「野の花から日本の美しさを届けられたら」と話していた。