【橋本社長と発売されるニューモデル】
【実際にトレーニングメニューを行っている様子】
信州大学繊維学部からのベンチャー企業、上田市踏入のAssistMotion(アシストモーション)=橋本稔社長=は20日、歩行トレーニングの着るロボット「curara(クララ)」のニューモデルを発表。
27日から本格的な販売と、レンタルを開始する。
アシストモーションは、2017年に繊維学部の橋本教授が社長として設立。
動作を補助するロボット研究から製品化に向けて開発を進め、昨年12月からレンタルを開始。
多くの問い合わせとレンタルの実績につながり、さらに改良を加えた。
ニューモデルは、適切な位置で身につけるため、腰ベルトに骨盤の上に引っかかる突起部分を設けた。
滑りにくい素材とスポンジで、しっかりとソフトに固定する改良を行った。
大腿部のベルトと足首ベルトも幅広でスポンジ素材を用いた。
駆動するロボットの位置を調節するため、メモリ表示のついたスライド機構で簡単に調節できるよう改良。
これにより、わずかに重量が増えたが、フルセットで2・9㎏。
股関節のみのハーフセットで1・9㎏。
また、半身麻痺で片足のみ使用したい場合にも対応できる。
対象者の身長がおおむね145㎝から175㎝の体型に対応。
さらに、ロボットをコントロールするソフトウェアもリニューアル。
操作は、スマートフォンに専用アプリを入れて手軽にできる。
まず、身につけた人の歩行計測を行い、計測に基づいてアシストの強さ、歩行周期、歩幅を設定選択して歩行訓練ができる。
詳細設定では、左右の足でアシストの強さの違いや、股関節や膝関節の曲げる角度の設定もできる。
計測結果の履歴表示も充実、計測データの読み出しも可能にした。
価格は希望小売価格がハーフセットで123万2000円。
フルセットで174万9000円。
レンタルは、月額でハーフセットが6万1600円。
フルセットが8万8000円。
デモが見たい人にも対応する。
ユーザー間の情報交換の場も設ける予定。
第1回は、11月10日午後5時からオンラインで行う。
これまで本格販売までに協力してもらった人は数百人としている橋本社長は「2008年から研究開発し、改良を繰り返して今回で6回目。やっと実際に使って頂き、足の不自由な方の役に立てるという強い思いがあり、普及させたい。今後も改良し、平地の歩行だけでなく、階段の上り下りなども用意したい」と話していた。
問い合わせ(電話)0268・75・812
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