【吉澤署長から飯島会長への贈呈】
【「詐欺退散」のおくすり
手帳(右)と防犯シール】
上田警察署と上小防犯協会連合会・依田窪防犯協会連合会はこのほど、啓発用に特別に装丁した「おくすり手帳」と、既存のおくすり手帳に張る「防犯シール」を、上田薬剤師会に贈呈。
贈呈式を上田市国分の薬剤師会館で行った。
増加している「電話でお金詐欺」の被害防止PRのため、多くの高齢者が利用する薬局にも啓発してもらうのが目的。
特別なおくすり手帳は「北向観音 厄除 詐欺退散」のお札を表紙にしたもので、贈呈数は2万冊準備した。
既存のおくすり手帳に張ることができるシールは
「電話でお金詐欺注意」
「還付金がある等、身に覚えのない話は、詐欺を疑う」
「留守番電話で犯人からの電話に出ない」
「電話でお金やキャッシュカードの話題が出たら全て詐欺」
「ウイルスに感染した等と警告が表示されたら、落ち着いて警察に通報を」などが印字されている。
防犯シールの贈呈数は7万2000枚。
会館を訪れた吉澤敏上田警察署長は「電話でお金詐欺が多発しており、上田署管内で今年になって今日までに18件の被害届出があり、捜査している。昨年より10件も増えている。被害の多さに驚いているが、何とか被害を食い止めたい。被害対象になりやすい高齢者の方に防犯意識を持ってもらおうと考えたのが、おくすり手帳、防犯シール。薬局に立ち寄る方に話してもらい、協力してもらいたい」と語った。
薬剤師会の飯島康典会長は「月間で10万枚弱の処方箋を受け付けている。よいものを作って頂き、患者に寄り添った服薬指導と啓発をしたい」とした。
上田薬剤師会の会員薬局は85店舗あるが、会員外の薬局にも届けて協力をお願いする方針も語った。