【シロマダラと元機さん】

 

 

 

 

【体長約20㎝のシロマダラ】

 

 

【シロマダラがいた玄関先で
第一発見者のメルモ】

 

 

【捕獲したシロマダラ】

 

 

 

 

 上田市上野の陽泰寺(小林逸元住職)で9月29日”幻のヘビ”といわれる希少なヘビ「シロマダラ」の幼体が見つかった。

 体長20㎝ほどで、夜に玄関先の石畳の上にいるのを、飼い猫のメルモがジッと見ていたという。
 

 

 つかまえた小林住職の長男、小林元機さん(28)は「アオダイショウやヤマカガシ、シマヘビなどは見ればわかるけれど、あまり見たことない模様の個体だったので調べた」という。


 シロマダラは、夜行性で目撃情報が少なく希少種の生息情報が不足している。

元機さんは撮影した写真を県環境保全研究所に送るなどして情報提供。

情報は分布状況などのデータベースに役立てられるという。

 また「自然環境に帰すのがいい」とのアドバイスで、翌日の夜には山に帰した。
 

 陽泰寺のある地域一帯は、砥石城跡郷土環境保全地域に指定され、砥石城一帯の歴史的特色ある自然環境が守られている。

陽泰寺の裏手の山からは、これまでもカモシカやムササビなどの珍客が度々境内に現れる。

そんな時は、決まってメルモが第一発見者で教えてくれるのだという。
 

 小林住職(63)は「家族みんな動物が好き。寺に動物が迷い込むのは面白く、楽しいなと見ている。自然があるのはありがたいことで、関係性を残していきたい」と話していた。