上田地域広域連合が運営する大星斎場、依田窪斎場について、利用区域と使用料の見直しを「斎場利用検討委員会」で審議し、9月30日に答申を土屋陽一・連合長へ行った。

 

 大星斎場の稼働率が高いなどの課題から4回の審議を行った。

現在の利用区域は、大星斎場が旧上田市と旧真田町、東御市、青木村で、依田窪斎場が旧丸子町、旧武石村、長和町となっていることから、答申では利用区域を廃止とした。
 

 斎場使用料の見直しは、大星斎場と依田窪斎場では施設面で差があることも考慮された。

組織市町村の住民の場合、人体が大星斎場では全ての区分で、12歳以上1万4000円など現行維持。

 

◆依田窪斎場は

 ・12歳以上が現行維持の1万8000円

 ・12歳未満を1万7000円から3000円引き下げた1万4000円

 ・死胎を1万5000円から1万1000円引き下げた4000円としている。

 組織外住民の使用料については、増額が多い。
 

 答申書を手渡した斎場利用検討委員会の山寺高太郎委員長は、附帯意見・要望として

 ▽葬儀形式が変化しており、今回の見直し後も利用状況を定期的に検証し、利用者の意見を踏まえて必要に応じて使用料の見直しを検討

 ▽斎場の老朽化が進んでおり、今後の建て替えや大規模改修が必要になるため、斎場のあり方について検討

 ▽施設改修のため基金なども検討し、計画的に進めるーとした。


 土屋連合長は「それぞれの立場で審議していただきありがとうございました。長年の課題である斎場利用区域の見直しは、廃止により利便性の向上や、大星斎場の負担軽減が図られる。内容を十分に尊重し、次回の正副広域連合長会で決定し、規約変更手付きや条例改正案を広域連合議会に上程し、必要な手続きを進めたい」と語った。