【参加者の質問に答えながら話す

小川さん】

 

 

 上田市別所温泉のアースワークス・ギャラリーの別棟、コテージルーム・アースワークス(ルミ W・バウマン代表)でこのほど、同市野倉の薬剤師、小川康さん(52)の薬草塾「上田の暮らしと薬草」が開かれた。

 今回初。


 小川さんは、地域に根付いている薬草、ヨモギのほか朝鮮人参、朝鮮五味子(ゴミシ)について話した。

 「ヨモギはシネオールという香り成分が含まれ、よもぎ餅にしたり、もぐさの原料となる。この地域では昔から野に自生しているヨモギを摘んでいた。上田市塩田西小の児童が以前にヨモギを集めていたことがあるなど、地域の薬草文化は高い」。
 

 また「皆でヨモギを摘んでヨモギ餅にし、観光客をもてなしたり、ヨモギを摘むツアーやサミットを開催するなどヨモギ日本一を目指そう」などの提案もあった。
 

 「朝鮮ニンジンは免疫効果を上げるサポニンがある。酒に漬けておいて飲むと良い。朝鮮五味子は標高1000mあたりに自生、赤い葡萄状の実がなる。この実を酒に漬けて飲むと滋養作用がある」。

 

 参加者は、小川さんに疑問点などを問いかけるなど楽しい塾となった。
 

 小川さんは富山県出身。

東北大を卒業後96年に望月町で新規就農。

99年、インドのダラムサラに渡りメンツィカンに合格。

1年間のインターンを経て正式にチベット医に認められた。

2014年から野倉に住み、ここを拠点に薬草の講演やワークショップなどで全国的に活動している。