【レリーフ「森の仲間たちⅤ」(右)などを展示する相馬さん】
上田市真田町本原の相馬敬子さん(82)は、11年ぶり2回目の個展「木彫り一人展」を10月1日から10日まで、同市殿城の風香&風の夢ギャラリーで開く。
「一生に1度と思って開いた前回展以降に手がけた作品が増え、多くの皆さんに見ていただきたいと、思い切って決断しました」と話す。
デザイン化した2羽のハトを配し、試行錯誤を重ねて生み出した最近作のレリーフ「森の仲間たちⅤ」などレリーフやこっぱ人形など約60点を展示する計画だ。
相馬さんは「この頃は気に入った材料がなかなか手に入らず、大工さんから柱の端材を分けてもらうなどし、工夫して作ったものが多い」という。
明治初期に生まれた相馬さんの祖父が愛用したこたつ板を活用した作品3点も並べる。
相馬さんは、50年前に尾澤千春さん(故人)の作品に「惚れ込んで」制作を始め、「自分だけの新しいものができる面白さがある」と熱中した。
「母や夫の介護など大変な時期もあったが、好きな木彫りがあったから明るく前向きに生きてこられた」と振り返る。
展示時間は、午前10時から午後4時半。